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RICE君と吹奏楽(後編)

こんにちは。RICE君です。

『RICE君と吹奏楽(前編)』は読んでいただけたでしょうか。今回はその続きである『RICE君と吹奏楽(後編)』です。暇つぶしにでもどうぞ。



高校時代

トランペット

前回も述べたように、僕は高校時代にトランペットと出会いました。しかし、トランペットを始めた頃は、格段トランペットが好きというわけではありませんでした。

少し遡ること高1春

クラスメートのTくんに連れられ、吹奏楽部の楽器体験に向かいました。今まで管楽器を吹いたことすらなかったものなので、触れる楽器すべてがとても輝いていましたが、特別惹かれる楽器があったわけではありませんでした。
楽器体験で吹いた楽器は、サックス、クラリネット、フルート、そしてトランペット....
やはりどの楽器も音を出すのが難しくて......
でも唯一音が鳴ったのがトランペットでした。

そうです。
吹奏楽部に入ってトランペットを始めることになったのは、何かに惹かれたわけでもなく、こだわりがあったわけでもなく、ただトランペットだけ音が鳴ったからなんです。ドラマやアニメでよくある、先輩に憧れて!!といったような運命的な出会いではなかったんですね。

でもこうして思い返すと、今もずっと好きで続けているんだから、トランペットを吹いているおかげでたくさんの仲間ができたんだから、間違いなく運命の出会いでした。

そんな感じでトランペットを始めたものの、やはり初心者なんてまわりにいなくて、みんな当たり前のように吹いていて.....
でもこの時は苦しくなかったです。楽しかったから。

アンブシュア

初心者でも最初の演奏会から参加します。
とは言え管楽器経験者ならわかると思いますが、そんなすぐに音域なんて広がらないし、綺麗な音なんて出ないんです。もちろん先輩からも「吹けるところだけ頑張ってくれたらいいよ」と言われていました。

しかしここで当時の僕はどう考えていたか。

なんとか吹けるところを増やさないと......

これが数年後の今も自分自身を苦しめるとは知らずに.....

なんとか短期間で音域を広げたかった僕は、変なアンブシュアを習得してしまったのです。
しかもこのアンブシュアの悪いところは、上達スピードが早く、初心者でも高音が出やすいので、吹けていると勘違いしてしまうところ。

このアンブシュアがだめだと気づいたのは、トランペットを始めてから半年が経った頃、ちょうどアンサンブル大会の時期でした。
アンサンブル曲を吹き切るまで唇が保たないんです。すぐばてるって気づいたんです。

ここから苦しい時期は続きます。
この頃から急に音域が広がらなくなる...音が綺麗にならない...すぐばてる...
今思えばこの時期にしっかり矯正していれば...

初心者にはこの失敗談を教えてあげたいです。
『しくじり先生 俺みたいになるな!!』のオファー待ってます。

主人公

高2のある日、吹部人生最大のビッグイベントが起こります。なんと定期演奏会企画ステージの主人公役に抜擢されたのです。

実力派俳優のRICE君なので(ん......?)、演技すること自体は全然問題なかったのですが、なんと劇の最後にソロを吹くシーンがあったのです。
今もですがソロの緊張感が苦手で、練習中でも息が浅くなり、音がかすれ、高音は当たらず....
自分なりに頑張ってるのに、朝練しろとか昼練しろとか、ほんとにソロが辛くて、正直本気でトランペットやめたかったです。

そんな時にトランペット同期から手作りの御守りをプレゼントされ「この御守りがあるから本番は絶対成功するよ」と一言。
さすがに涙腺崩壊しましたね。

その御守りパワーなのか、本番では練習よりも上手に吹き切ることができました。仲間が支えてくれるからこそ、成功した時の達成感は桁違いでした。

ダメですね、こんな感じで吹奏楽にずぶずぶハマっていってますよ。

ちなみに高校の定演でソロを成功させて以来、
演奏会本番では常にこの御守りを身につけて臨んでいます

出会い

辛いこともありましたが、楽しいことの方が何倍何十倍何百倍もありました。じゃないと今も続けてませんから。

なんと言っても、最高の仲間との出会い
吹奏楽をしている人の雰囲気がすごい好きなんです。普段は真面目で練習熱心でも、時にはふざける。当たり前かもしれませんが、運動部も経験している僕からすると、すごい居心地の良い空間なんです。

みんなで遊びに行ったり、公園に練習しに行ったり、誕生日を祝い合ったり、そんな何気ない日常がとても幸せなんです。

そして、新たな音楽との出会い
前回も述べたように、僕は幼少期からピアノを習っていたり、クラシックオタクの父親の影響を受けるなど、音楽に触れてきていました。
そんな中、吹奏楽という魅力的なジャンルに新しく出会えてほんとに良かったと思っています。


あとがき

今回も真面目な文章にお付き合いいただいてありがとうございます。

後編ということで完結させたかったのですが、思ったより文字数が多くなってしまったので、今後『RICE君と吹奏楽(完結編)』も投稿したいと思います。
まるでなかなか完結しなかった『進撃の巨人 The Final Season』みたいですね.....

とは言っても、完結編を投稿するのは阪吹引退の時期になると思います。

それまでは、心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくるとしますか。

では、また次回。RICE君でした。

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