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AFTER PARTY~カラオケ大会を終えて (後編)~

前回からの続きです。

スタートの時間帯の枠の方の歌唱も終わり、徐々に参加者も増え始め、待機スペースが賑わってきましたが、目的である応援するべき常連のオジサマの姿はまだ見えません。

増え集まった年齢層は、シルバー世代や団塊の世代が多かったですが
その中だと、30代~40代までは、比較的目立つ存在で、どんな選曲をしてパフォーマンスをされるのかな?と思って見ていると

RiSAさんの”紅蓮華”やOfficial髭男dismの”Pretennder"などのここ数年で流行った曲が披露されました。

そんな中、壇上の後ろには、スクリーンがありまして、事前に申請されている曲が歌う順に表示されていくのですが、”プリキュア”という文字が表示された瞬間に私フリーズしてしまいました。

右前の歌唱待ちスペースを見たら、待ちに待っていた当店の常連のオジサマがいつの間にやら”むんず”と鎮座されてるのです。

『まさか、お叔父様が歌われるんじゃないか?』と思って周りを見渡すと実際に歌われた方以外は、その曲をセレクトする可能性があるように見受けられるのは、アニソンも歌えるお叔父様しかいないのです。

即席で、紙のハリセンでも作って、叩いてでも止めに行こうと思った、その矢先、後ろを振り返られて、私と目が合い見つかってしまいました。

そこで真相を究明しましたが、『違うよ!』と否定されたので安堵しました(汗

で、肝心のプリキュア曲は、上記世代の男性の方が歌われたのですが、やはり会場の年齢層で考えると完全にアウェイなわけです。

それなのにこの曲をセレクトして、オリジナルの振り付けまでノリノリで披露。やはり拍手も起こらず、シルバー世代は、口あんぐり状態でした。

歌い終わられた後に、私は心の中で、常連の仲良しのお爺様が、サッカーの長友選手より前から、口癖のように連呼している『ブラボー!!』と叫んでいました。

『皆様は同じことが出来ますか?』ということなんですよね。
その勇気に拍手しました。

この方が真に凄いのは、上記”紅蓮華”とかを女性が歌っているときも、最前列で、手拍子したり、横揺れをして、終わったときも誰よりも大きな拍手をしておられた部分なのです。

この純粋無垢といいますか、その姿勢は、今の自分には欠けていたなぁと思い知らされましたね!まさか、このカラオケ大会の歌唱の部分ではなく、そういった部分で、”ビビット”来るとは思いもよりませんでした。


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