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【今!聴いておきたい名盤⑮:安室奈美恵"GENIUS2000"】

早いもので、もう今年1年も終わりになろうとしています。
この年の切り替わりで、思い出すのは、2000年というキリが良いタイミングです。

”2000”や”ミレニアム”などを題した曲が音楽業界では数多くリリースされました。

代表的な曲だと、hitomi さんの同名の曲で”LOVE2000”があります。『♬愛はどこからやってくるのでしょう♬』の方です。マラソンの高橋尚子さんが聴いていたので一躍有名になりましたよね?

普遍的な恋愛や友情などのテーマとは違く、普段あまり意識するような内容ではないので、テーマ的には、挑戦したくなるんでしょうかね?

そんな中、安室奈美恵さんが、リリースした”LOVE 2000”は、2000年をワクワクした感じで迎えたり、恋人といつまでも一緒に居よう的なテーマでは微塵もなくて、

『何故だろう 同じ惑星の下で 略奪や殺人なんてあるの?』

の歌詞から分かるように、人間・地球の負の側面があることを前提に、次世代の子供の為に、準備は出来ていますか?

といった具合の内容で、他のアーティストの曲とは違く「浮かれている場合じゃない!」と顔面にパンチを貰うくらいの衝撃でした。

メディアとかでこの曲を披露するときには、”trf”の”ETSU"と"
CHIHARU"の二人のみをダンサーとして迎えて、上手くこの歌詞の世界観を表現していた妖艶たるダンスとのパフォーマンスで、曲により深みが出ていたなと思ってました。

この頃の安室さんは、産休明けでの活動になり、産休前と後では、全く流行が変わっており、たった1年の休みが最前線で戦う身には、大きなハンデになったなと、傍から見ても思っていました。

ただ産休後の楽曲のクオリティーが高いのに、”SWEET 19 BLUES"や”CAN YOU CELEBRATE?"などの産休前のイメージが強く、そこで聴くのが止まってしまった人が多いのは事実。もったいない。

復帰第一作だった”I HAVE NEVER SEEN"は曲調は暗いものの物凄くカッコよいんですよね。

その次の”RESPECT the POWER OF LOVE"は安室さんの全曲の中でもTOPクラスの神曲です。紅白歌合戦でのゴスペルバージョン?も記憶に鮮明に残っております。

そして、冒頭の”LOVE 2000”に至る名曲を網羅している”GENIUS2000”というアルバムは是非聴いてみてもらいたい1枚です。


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