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紅茶|怪人が潜む紅茶

初めまして、クリエイターの「紅茶とお菓子のD」です。

マリアージュフレールの紅茶を飲み、思わず笑顔になってしまう紅茶を飲んでからというもの、紅茶とそれに合うお菓子を飽くなき探究心で5年以上趣味として追い求めてきました。

紅茶の魅力や見つけた素敵なスイーツについての発信源としてnoteで活動することにしました。
これから宜しくお願いします。

前身の「Dの食べ物日記」で特に人気だった紅茶3種を3回に分けて紹介していきます。
・T9522 Fantôme de l'Opéra(ファントム ドゥ ロペラ)  (マリアージュフレール)
・T606 Grand Bois Cheri (グランボワシェリ) (マリアージュフレール)
・TE9865 Love Story (ラヴストーリー) (マリアージュフレール)

①T9522 Fantôme de l'Opéra(ファントム ドゥ ロペラ)  (マリアージュフレール)


オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」の名を冠しています。
マリアージュフレールの茶葉には人名、神名、地名など様々な由来がありますが、その中でも書籍/舞台/映画の名に由来する珍しい茶葉です。

Fantôme de l’Opéra(ファントム ドゥ オペラ) [2.5g/95℃/200mL/3min]

このFantôme de l’Opéraは緑茶をベースにし、複数の花ビラ、ジンジャーに加え、複数のフレーバーが香り付けされています。
複数の花びら
・牡丹の花びら、青い花、ザクロの花びら
複数のフレーバー
・ベルガモット、グレープフルーツ、オレンジ
種々の花と柑橘の香りの組み合わせ、これだけでも混沌(カオス)です。茶葉からは確かにキュッと鼻がすぼむような柑橘の酸の香りがあり、それを覆うように甘く誘う花の香りがたまりません。

色合い

青い花は熱湯で抽出することで青い色が紅茶に反映されていきます。水色(すいしょく)はくすんだエメラルドグリーンの色合いです。
ほの暗い水色が、怪人(ファントム)の住処を思わせます。
カップに注ぐ際に色合いが変化していくので、その色合いの変化が物語の進む様子を感じます。ガラスのポットで抽出の様子を観察するとより一層混沌を感じることでしょう。

風味

淹れる前は、花と柑橘の香りの存在をそれぞれはっきりと感じました。抽出後はジンジャーの香りがぐっと引き立ち、花と柑橘と緑茶とジンジャーの要素にまとまりが生まれ渾然一体としています。

緑茶の味わいを基調としながら、ジンジャーのピリッとした感覚、そのピリッとした感覚を少し抑えるような花びらの味と香り..その一口は一言で表現するには難しく混沌(カオス)としています。

フレーバー緑茶を飲んでいるのに、何か別の飲み物を飲んでいるような、、そんな気分です。複雑で一口の中での変化がとても味わいに深みを与えてくれ、美味しいです。

その複雑さや混沌とした様子が、「オペラ座の怪人」を表現しているのだと感じました。緑茶という舞台の上で花、柑橘、ジンジャーが混沌としつつも渾然一体とした様は、まさにオペラ座の怪人で繰り広げられるダーエ、ラウル、エリックの関係を表しているようにも感じました。

全体の印象

甘くて艶やかな花の香りに、ピリッとジンジャーが効いてなんとも”官能的“で、茶葉の構成そのものがオペラ座の怪人の舞台と登場人物を表現しています。

映画「オペラ座の怪人」を鑑賞しながらこの紅茶を飲みました。紅茶そのものがオペラ座のようにも思えるほどにイメージが膨らみました。映画の中に自分を引き込む紅茶は人生初めてです。

【参考・引用: https://d-tabemono.com/043-tea-t9522-fantome-de-lopera/】

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