精神疾患を勉強しながら思うこと

酵母マンです。
なんだか今日はいろいろ書きたいことが多くなっています。


1. それは原因?それとも結果?

僕は生物系のバックグラウンドはありますが、神経科学とか精神疾患については、ここ2~3ヶ月勉強を始めたばかりの素人です。

ですが、世の中の情報だったり、書籍の中の知識について「んん~?ほんとにそうなの??」と感じたので、現在のそこの私見を書いてみます。
(この疑問は、勉強を進めれば氷解するかもしれないので備忘録程度にとらえてください)


その疑問とは…

その病理診断は、原因ですか?結果ですか?

ということ。

例えば…
・ADHD は前頭前野 (演算処理を担う) とか、尾状核 (運動や行動を担う) の働きが弱い
・実行機能や作業記憶に関わるドーパミンがうまく機能できていない

などが知られているそうです。
(from 大人の ADHD, ナツメ社, pp.36-37)

他にも、うつ病ではセロトニンの量が少なくて、神経間の情報伝達がうまくいかんとか、自閉症にはオキシトシンが効く可能性ありとか…
(前者はネットの一般知識, 後者は NHK の発達障害特集で述べられていました)

これは、原因なのか結果なのか。

たしかに、抗うつ薬とか ADHD のお薬 (ストラテラ, コンサータ) などは、これらの神経伝達物質の再取り込みを阻害することで、情報伝達を復活させるものです。

でも、それは薬を飲み続けなくてはいけない、つまり "治癒" されているわけではない (これはあらゆる薬全般に言えることですがね)。

だから、根本原因を、その部位の働きを担うなんかしらの遺伝子に異常があるのだ、先天的なのだ、という話になっていくのでしょう。
(先天的・遺伝学的に確定する、というエビデンスは今のところ文献調査できてないので、知ってる人いたら是非知りたい。求む)


2. 企業で例えてみよう

こうゆう専門的なことは、専門家でないとわからん。

そこで、企業にたとえて考えてみます。


あるメーカー企業 A で製品のトラブルが相次ぎました。
いろんな製品で、不良品が出てリコール問題だ。

そこで、企業内をくまなく精査してみると、問題箇所が見つかってきました。

例えば…
1. 経理部に未処理の書類が山積みだ!
2. 営業部の連中がずさんな対応をしている!
3. 生産工場でライン担当のパートさんの働きが悪い!
4. 経営陣の経営判断が超適当!

などなど、各所でそれぞれの問題が見つかるんでしょう。

この、どの部署が問題か?を調べるのが「脳のどの部位が問題か?」に相当します。

問題の部署 = 部位がわかったら、次はそこで働く人達 = そこで機能する生理活性物質 (ホルモン, 栄養, 低分子化合物など) やタンパク質 (とそれをコードする遺伝子) を調べますね。

あるいは、その部署 = 部位の日々の仕事模様を観察して、「あ、ここが悪いんだわ」という結論に至る。


ここで、本題に戻ります。

「発達障害・精神疾患は脳の機能の異常」← ここは確かでしょう。
「原因は先天的である」←ここ

先天的、ということは、ここでは遺伝学的な原因である、と解釈します。
(ほかに先天的なものがあるとすれば、母親由来の何らかの物質、とかになるんでしょうけど…)

遺伝学的ということは、何らかのパーツがおかしい。
(厳密に言えば、単純なタンパク質レベルでの変異だけでなく、転写・翻訳レベルの問題、非コーディング領域の問題など、現代の科学技術の解析レベルがやっと到達した問題もあると思います。)
企業で言えば、そこで働いている人そのものだったり、社内マニュアルってことになるでしょうか。

でも、企業で考えると、「ちょっと変な気が…」と思います。
まぁあくまでたとえ話なんで、違うこともあるでしょう、といえばそれまでですが。

企業の創業~黎明期で考えてみます。
創業期って、資金繰りも難しいし、信頼できる取引先ができるかどうか、がその後の企業の発展を左右するといっても過言じゃないですよね。
そうゆう、創業期にできた企業内部のネットワークや取引先などの外部との関係性ってのは、後々にどんどんしがらみとして凝り固まっていきますよね。

そうすると、中で働いている人は同じでも、創業期にうまく行った企業、いあかなかった企業で、パフォーマンスが変わるのは、さもありなんでしょう。

発達障害や精神疾患とかも、こうゆう視点大事じゃない?と思います。

「発達障害はしつけや教育法とは無関係 (←ここも要調査)」
といいますが、もっとそれ以前の、母子関係ってのはちゃんとフィーチャーされているのだろうか?

とまぁ、そんなことを考えてた今日という日でした。

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