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2021年3月の記事一覧

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ブチャラティ・チーム その③ - 「眠れる奴隷 完全解釈」

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ブチャラティ・チーム その③ - 「眠れる奴隷 完全解釈」

H. 「眠れる奴隷」の真意とは? - ブチャラティの「喪服」から読み解く

前回までの考察で、

ブチャラティの「Bruno」という名前には、「喪服」という意味が込められていて、実はブチャラティの死は最初から決まっていたのではないか?

という仮説を立てた。

この仮説によって、何がどう変わるというのだろうか?

僕は、「Bruno = 喪服説」に基づくことで、
「眠れる奴隷」のエピローグに込めら

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【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ブチャラティ・チーム その①

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ブチャラティ・チーム その①

2-1. ブローノ・ブチャラティここからは、ブチャラティ・チームの面々のキャラクターが、
どのように構築されたのか?を考察していく。

その筆頭となるのが、チームのリーダーであるブチャラティだ。

第5部の主人公は誰なのか?
こう問われた時に、僕ならこう答える。
「第5部の主人公は、ジョルノだ。
だけど、第5部はブチャラティの物語だろう。」

なぜ、読者である僕らは、
主人公であるはずのジョルノを

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【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その④

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その④

1-6. 歴代ジョジョの「戦う理由」
[信頼度: B (それっぽい! 推測)]ここまでのジョルノ考察は、どちらかというと抽象的というか、
キャラクター設定の背景などについて考えてきた。
考えが飛躍しすぎに感じられる部分もあるが、そこは読み手の判断に委ねたい。

今回は、マンガ本編に話を戻し、
歴代ジョジョの「戦う理由」という観点から、
ジョルノ・ジョバァーナというキャラクターの特殊さを考えてみよう

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【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その③

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その③

1-5. 「人を超えたプリンス」① 悪魔のプリンス [信頼度: B (それっぽい! 推測)]

こちらの作品をご存知だろうか?
これは、かの手塚治虫が1974年〜1978年まで週刊少年マガジンに連載していた、
「三つ目がとおる」だ。
(Wikipedia)
(手塚治虫公式サイト)

さて、第5部がこの作品とどのように関係があるのかというと…

この和登(わと)さんというのは、弱虫写楽を支えてくれて

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【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その②

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その②

1-4. 「人としてのプリンス」と「人を超えたプリンス」ジョルノというキャラクターを理解する上で、
最も重要なポイントが「プリンス」だ。

このプリンスというポイント…
正直にいえば4つなのだが、強引に「二重性」に絡めて、次のような形でまとめてみよう。

「人としてのプリンス」
・アーティストとしての「プリンス」
・王子 = 次なる王としての「プリンス」

「人を超えたプリンス」
・悪魔の「プリン

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【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その①

【ジョジョnote】第5部考察 構成編 ジョルノ・ジョバァーナ その①

1-1. ジョルノ・ジョバァーナという人物言わずとしれた本作の主人公、ジョルノ・ジョバァーナ(Giorno Giovanna)。

第5部が始まったときジョルノの設定をまとめると、こうなるだろう。

主人公としては申し分ない始まりである。
しかしながら…第5部を読んでいるときに、次のようなことを感じたことはないだろうか?
・ジョルノって、ジョジョの主人公の中では影が薄い気がする…
・ジョルノって、

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【ジョジョnote】第5部考察 前書き

【ジョジョnote】第5部考察 前書き

ここから、僕が最も愛読する
「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」
の考察を書いていきます。

ジョジョの説明は言わずもがな、ということで割愛しますが…
第5部は、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」の5つ目の物語で、
集英社の週刊少年ジャンプにて1995年52号〜1999年17号まで連載されていました。
単行本にして、47巻の途中から63巻までの約16冊。
長さとしてはジョジョの中で5番

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