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【保育フォト】あぶくたった事件


あぶくたったを楽しむ  24名の 4歳児クラスの子どもたち。
メンバーの一員となって、一緒にあぶくたったを楽しむ 二人の担任。
ところが、鬼役の子が 友だちとやりとりをしている隙に、他の子が、
みんなが逃げだす合図の言葉、“オバケ”を叫んでしまいました。
 
当然みんなは 一斉に逃げ出します。
すると怒った鬼役の子が、
「まだだよ! “オバケ”は僕が言うんだよ」と叫びます。
 
その瞬間、それまではニコニコしていた “おいしいとこどり”をした子の
顔色が 変わります。

おそらくは、軽い気持ちで ふざけたのでしょう。
でも、思いのほか激しく怒る友だちを目の前にして、「まずい」と
感じたよう。せっかく楽しくあそんでいたのに、台無しに。

いたたまれず、その場から 逃げ出そうとします。
 
「ちょっと待って、話しをした方がいいんじゃない」と たしなめる担任。
注意も非難もすることなく、友だちと向き合うように、とだけ伝えます。
誰よりも まずいと思っているのは、本人ですから。追い打ちはかけません。
鬼役の子が 改めて自分の思いを伝えると、“おいしいとこどり”をした子は、
目をウルウルさせながら「ごめんね」と謝ります。すると、
 
「鬼がやりたかったんだよね」と、言葉にならない思いを代弁する担任。
鬼役の子は、「ふぅ~ん」といった顔つきになり、
「じゃあ、つぎ捕まえるから、そしたら鬼できるよ」と。
なんて素敵なお人柄。これで万事が 円満解決。

と、みんなが胸をなでおろし、よかったよかったと、あぶくたったを再開…
したとたんに、鬼が捕まえたのは 別の友だち。
 
「えぇ~ どういうこと さっきの感動を返してよ」という気分に。
本人も「あっ違う ちがう もう一回」と。
どうやら、無事に “決め台詞”を言えたことで気持ちが舞い上がり、思わず
すぐ傍にいた友だちに、タッチをしてしまったよう。
 
今度は “やり直し”とされた子が
「私も鬼 やりたかったのに…」と。そりゃあそうです。
 それでも譲ってくれて 一件落着。まるで コント。
でも、み~んな “大真面目”なんですけどね。

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