見出し画像

【 保育フォト 】 ならば 自分で!

歌や踊りが大好きな 1歳児クラス 19人の子どもたち。
朝、担任の顔を見るやいなや CDデッキを指さしては、
自分が好きな曲名を言ってリクエスト、なんてことも しょっちゅう。
 
もちろん 快く応じる 5人の担任。
でも、“おしまい”ができず「もっいっかい」がエンドレスになる子も。
もちろん 状況なんておかまいなし。
「ご飯だから…」と説明しても 聞く耳もたず。泣いて ごねて訴え続けます。
そんな姿は 紙芝居やふれあいあそびでも。日に何度も見られます。
 
事前に「これでおしまいね」と伝えると、「ウンウン」とうなづくものの、終わったとたん、もう一回と。

“おしまい”が苦手なお年頃ですから、仕方のない姿。
なのですが、他の子たちのリクエストにも応えたいですし、時間には限りがありますから、“おしまい”を覚えてもらわなければ なりません。
 
今日も担任が、キーボードで弾いた曲を、“もっいっかい”と。
言い聞かせても、泣いて 訳が分からなくなるだけ。
なので、ゆる~くお断りして 取り合わないことに。
すると 泣くことはせずに、“それならば”と、
おもむろに ブロックで、キーボードを作りだします。
 
キーボードを作りあげると、それを棚の上に置いて、弾く真似をしながら、先ほど担任に、“もっいっかい”とリクエストした曲を 歌いだしたのです。
確かに、いつも担任は キーボードをそこに置いて弾くよね。
 
楽しそうな姿に魅せられ、次々と傍に寄って来ては、
一緒に歌いだす クラスの子どもたち。同じように ピアノを作りだす子も。
友だちの参加によって 楽しさは増すばかり。
思いもよらない展開に、口があんぐりの担任。
 
一人ひとりの要求を叶えることや 受けとめること、思いを受け容れることを大事にしている職員たち。
でも、自分で自分の要求や 思いを叶えられるようになるためには、
ときとして、“受け流す”関わりも アリなんですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?