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言葉の波の、あっちとこっちで。

タイムラインを覗けば同じ時間にこの"場"にいるのに、私たちの言葉は交わる事はなく、言葉の波は過ぎていく。


"まだ起きてるんだ。"

深夜2時。そう思っても、会話に発展するでもない。
リプを送ればいいだけだ。メンション付けてつぶやけばいいだけだ。

それでも、なんとなく勇気が出なくて、ただ眺めるだけの時間。

なんでもないような、構って欲しいような、そんな言葉を波に投げたりなんかして。けれどちっぽけな言葉は、あっという間に波にさらわれてしまう。


手を伸ばせば触れられるのに、手を伸ばせずに触れられないもどかしさ。なんだかそんな気分を、ツイッターでも味わう。

SNS上だと、実際には会える距離にはいなくても、同じタイミングでログインしているだけで、なんだか近くに感じてしまう。


それでも交わらない、一人歩く言葉たち。


声をかけたくて伸ばしては、臆病になって引っ込める手。


もどかしい。もどかしい。


今夜もきっと、言葉の波のあっちとこっち、声掛けよかな、どうしようかな、そんな風にもどかしさを抱える人たちが、流されたり泳いだりのまれたりしながら、ざらりざらりと眠りに落ちていくのだろう。


今年最後の金曜の夜、あなたはいかがお過ごしでしょう。

どうか、良い夢を。


#エッセイ #日記 #金曜ビター倶楽部

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