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ずいぶんここにいるなと思う。 そこに居る状態が続いていると、どんどん新鮮味が失われていく…
DVDをレンタルしていたころ、好きな映画を見つけたらその監督は誰なのか、その監督はこれまで…
私には生活がある。 私しか知らない、私の生活。 人には人の生活がある。 生活と生活がすれ違…
感覚的な話。 いつも壁を作らないと生きていけない。 壁と書くと、そんな大げさなとか、一人…
冷蔵庫の中は充実しているのに、ご飯を作る気が全く起きない日がある。 選択肢となるのは、 1…
じっとりと周囲に張り巡らした線の輪郭は私そのもので、それは特に意識することもなく、意識す…
観光地。人がいっぱいいる。出かける場所。 そんな印象だった東京。住みはじめてもどこかいつも気負ってしまうような、いつまでもあのときの東京の印象は私の中にしっかりと根付いていて、住んでいる街もしばし腰掛けているような心持ちだった。 そんなしっかりと根付いていた東京の印象がいつしか溶けていった。 何回か引っ越して落ち着いた街で、ここもやはり人は多くて観光地は近くにあって。でもどこか落ち着くのはどうしてだろう。 休日の朝、窓を開けて掃除をして、鍵と財布をポケットに入れて、本を一
帰り道の電車の中で、カバンに入っているイヤホンを取り出す。音楽を聴こうと思ったら数秒で聴…
最近寒い。衣替えなんてまだまだだと思っていたけれど、1週間過ぎたらあっという間に寒くって…
高校のときに中古の一眼レフカメラを買った。 初めての大きな買い物。貯金をはたいた買い物。…
夜。 ずっと失っていた夜の時間。 怖くて逃げていた。 頭の中になにも浮かばないようにアルコ…
なんとなく続けているものだらけの生活。気づいたらまた同じことしてる。でもそれで何不自由の…
ぜんぶ繰り返しだ。 朝、お湯を沸かす間に洗面所で顔を洗っているときに彼女は思った。私が考…
夜になると自分の中にもやもやとしたものがそこにふんわりとあることを感じる。それは冬よりは春に多くなって、暖かくなった気候もあいまって焦りと不安がないまぜになった感情に変換されたりする。私は一人部屋の中にいる。 机に座ってパソコンを開き、ぼんやりした思考から出てくる言葉を打ち続ける。 ぼんやりとしたものを言葉に変換しようとすると、そのぼんやりは少しずつくっきりとしてきてなにかしらの感情であることがわかってくる。さらに打ち続けていくとその感情は普段の生活のなにを気にして生まれた