サラセンズvsレンスター

https://www.planetrugby.com/analysis-how-brutal-saracens-smothered-leinster/

今更ながらYoutubeで試合を見たので読んでみた。
(データは前半だけしか取っていません...)

言うほどサラセンズのDFはbrutalだったのか...?

それよりもレンスターのハイパントの使い方に問題が多かったように感じる。
自陣ゴール前からのハイパント、チェイスを整備しないままのハイパント...ボールをサラセンズにみすみす渡しているだけに感じた。

前半だけでハイパントの再獲得は8本中1回。特に効果的な戦術には感じられない。
その後の展開を見ても中盤でゲームができていたこと以外にメリットはないように見えた。

ただ、前半はサラセンズのミスもあり、レンスターがポゼッション60%(全体の27%が中盤)で折り返した。
これはレンスターのAT能力を物語っているものではなく、ただATのテンポがスローで近場ATが多かったことに起因するものである。
セットピースからのATを除く66回のATの内44回がオフ9とピック&ゴーであり、レンスターはBKではなくFWで戦おうとしているのだと感じた。

ともかく、レンスターのATは記事通り、驚異的なものではなく、DFは狙いを定めてタックルすることが容易であった。
そのためサラセンズのDFが良く映ったのかもしれないが、実際には面を揃えてうまくDFできているフェイズはそれほど多くなかった。
もちろん、悪いDFではなかったがすべてのATオプションに対応できる形ではなかった。レンスターのATのクオリティの低さに救われたとしか感じられない。

ちなみにフォルドアップDF (こちらを参照 https://www.wsdrss.com/post/フォルドアップdfについての考察) に有効なATは執拗な近場の攻撃ではないかと考えていたが、この試合におけるレンスターの近場ATが77%の確率でゲインしていることから、その考えが少しだけ確信に近づいた。

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