見出し画像

頼れるリーダーになるために #1

こんにちは。Koukiです。
私は地方SIerのR&D部署で、最近はAI関連の業務をしています。

2021年度に入り、業務においてリーダーをする機会が出てきてしまいました。
「しまいました」という表現の通り、正直リーダーというのは、私には全く合わないと思っていました。我ながらフォロワー気質が非常に強いのです。とはいえ任されたものを、合わないからといって捨て置くわけにもいきません。
そもそもリーダーとは何なのか、と考えたときに、明確に答えられないと感じました。このため、リーダーとはなんなのかという感覚を得るために、まずは評判の良い、読みやすそうな本を読むことから始めます。

リーダーになるための第1歩ということで、「できるリーダーは、「これ」しかやらない」という本を読みました。私自身の過去の経験と重ね、今後この本の内容をどう活かしていきたいかを記します。

今回読んだ本

画像1

できるリーダーは、「これ」しかやらない

今回この本を選んだのは、新任リーダー向けで、評判がよさそうだったためです。リーダーという立場になったことが殆どない私としては、非常に実のある内容でした。
大きく以下の3点、活かしていきます。

・チームメイトに仕事を任せる
・チームメイトのやる気を引き出す
・リーダーはスパッと決める

本から学んだことを、自分の経験も交えながら消化し、今後にどう生かしていきたいか記していきたいと思います。
学んだことについては、自分なりの解釈を含まれます。もしご興味を持たれたようであれば、元の書籍をご覧になってみてください。

チームメイトに仕事を任せる

リーダーとなると、チームを運営してみんなの力を引き出し、プロジェクトのゴールを達成しなければなりません。このためには、リーダーが何でも自分でタスクをこなすのではなく、チームメイトにうまく任せることが重要です。
この時、リーダーとなった自分自身がチームメイトを信用せず、業務の重要な部分をリーダーである自分だけでこなしてしまうと、チームメイトは置いてけぼりになってしまいます。そうするとチームメイトはリーダー任せきりになってしまい、言われたことしかしなくなってしまいます。最悪、言われたことすらしてくれなくなります。

本の中で特に印象に残ったポイントは以下です。

・任せる覚悟を持つこと
・任せるのと放任するのは違う

任せる覚悟を持つ。細かいことにいちいち口を出してしまうと、チームメイトはそれを聞いているだけでイヤになってしまいます。口を出したくなる気持ちをぐっとこらえ、任せる”覚悟”を持つことが必要です。覚悟という言葉が刺さりました。
ただし、任せる ことと 放任 することは違います。放任 = チームメイトに丸投げしてあとはうまくやっておいて では、チームメイトは承認欲求が満たされず、やる気をなくします。今やってくれていることを認め、話を聞き、困っていることがあれば相談に乗ることが大事です。

2年前の苦い経験

2年程前、あるアプリを友人数人と一緒に作ろうとしたことがありました。発案者が私であったため、私がリーダーという形で進みました。
アプリ開発の際、私を含め2人がプログラミングを担当することとなりました。私はプログラマーとしての経験が長いので、プログラミングには色々とこだわりがありました。
開発中、もう一人のプログラマーが開発してくれた機能について、コードレベルで細かくアドバイスや、時には私が手を出してコードを修正しました。これが本当に良くなかったです。彼はやる気をなくしてしまいました。コードが彼のコントロール下から外れてしまったんです。
この時、私はリーダーとして、チームメイトに任せる覚悟を持てていなかったのです。この本を読んで再度認識しました。 

この時私がすべきだったのは、任せると決めたところは任せる。そして、彼の話をしっかりと聞くことだったと思います。
放っておくわけではなく、話す機会はちゃんと作る。チームメイトのタスクの進捗状況や、うまくいっていないことがあれば、言いやすい環境を作っておくことも同時に大事だと再認識しました。

チームメイトのやる気を引き出す

いくら優秀な方々が集まっていても、リーダーの適切な介入がなく、チームメイトのやる気を引き出せなければ、高いパフォーマンスを出すことはできません。
正直今の私のチームは、やる気に満ち溢れている方達ばかりなので、私がどうこうする必要はありません。恵まれてますよね。
しかしながら過去には、部下のやる気を出させることができず、うまくまわっていないプロジェクトを見てきました。こんなとき、自分がリーダーだったらどうすべきか、という視点で本を読み進めました。

本の中で特に印象に残ったポイントは以下です。

・Will Can Must という動機付けの法則
・チームメイト同士がお互いを知る、会話の量

Will はやりたいこと。Can はできること。Must はやるべきこと。
Can と Must は自然と満たされることが多いような気がしています。業務が定まっていれば Must は必然的に決まりますし、Can は上司が無理難題を押し付けなければ問題ありません。特に大きな問題は Will だと思います。チームメイトが やりたいこと と、業務を重ねることができるか。
また活気があり生産性の高いチームを作るためには、チームメイト同士がお互いをよく知っている必要があります。なんとなく気を許せないメンバーがいれば、やりづらいという感覚は当然でてきますよね。仲良し というと緩すぎるかもしれませんが、なんでも話せるチームになっていくのは非常に重要です。

Will のない現場

私は入社して5年程度は、社の主力製品の保守を中心に行っていました。機能追加などは時折ありますが、基本的に新規開発はありません。開発についても最新技術を使うなどということはないため、ともすればつまらない業務だったと思います。こういった中でリーダーを通して、Will についてケアしていただいた記憶はついぞありません。
この状況では、多くの人は自分から Will を見つけることはできず、業務の中でやりたいことが見つけられません。こみ上げるようなやる気は出ず、目の前の作業をこなすだけになってしまうのだと思いました。

同じ状況に陥らないために、リーダーという立場である私がチームメイトのWillを見つける手助けをする必要があります。そのためには、チームメイトとの会話を増やします。
今やりたいこと、将来やりたいこと、仕事で大事にしたい価値観といった軸で話をよく聞いていきます。Will は本人にとっても言語化されていないことが往々にあるため、これを言語化する手助けをするというわけです。

今感じる飲み会の効果

特に古い体質の日本企業にとっては、業務中に雑談するというのは容易なことではありません。もちろん、多少の雑談は問題ないですが、なかなか気が置けない関係になるほどの雑談をするのは、容易なことではないのです。
こんな中、飲み会というのは良い機会だったりします。ひたすら雑談ができるので、自然と色々な人と仲良くなることができます。結果として、良いチームを作ることの手助けになりました。
ただ、今のご時世、飲み会をすることも叶いません。新たな方法を考える必要があります。
当然、飲み会が唯一の手段というわけではありません。大勢で集まって飲み食いができないということも勘案すると、むしろ、ちゃんと計画されたワークショップのようなもののほうが良いでしょう。これは仕事としてできるのが一番良いですね。今後リーダーとして、必要に応じて実施してみます。

リーダーはスパッと決める

リーダーがああでもない、こうでもないと迷ってばかりいたら、チームメイトも、こいつ大丈夫かな・・・となってしまいます。また決定を先送りしてしまうと、問題が増殖してしまいます。そのため、スパッ!と決められる、というのが重要な要素になります。
しかしながら、与えられた選択肢から、迷ってなんかいられない!えいやっ!と決めてしまう・・・という話ではありません。判断軸もなく決めてしまうと、これもまた問題を発生させます。

本の中で特に印象に残ったポイントは以下です。

・基本的なビジネス理論を知り、判断できること
・軸をぶらさないこと

特に私にとって目新しいと感じたのは、「リーダーは経験ではなく、セオリーに沿って判断する」という点です。これまでは経験優位だと考えているところがありました。基本的なビジネス理論は知識として持ったうえで、判断に利用できるようになるべきです。
また、自分自身の判断軸をしっかり持ち、ぶらすことなくあらゆることを判断することが大切です。軸がぶれてしまうと判断結果もぶれてしまうので、チームメイトが混乱し、ついてきてくれなくなります。
お客様、公平、リスク、目的、回復、長期といった視点の軸を持つようにします。

経験ベースでの判断による失敗

過去を振り返り、結果から考えると、経験ベースでの判断で失敗したと考えられるプロジェクトが、社内でもありました。
選択と集中 といった基本的なセオリーを無視し、俺の判断は正しい、このままでいく、といった調子です。これについて詳しくは書けませんが、基本的なセオリーを無視するとどうなるのか、ということが、今振り返ってみるとよくわかりました。

まとめ

私は駆け出したばかりのリーダーです。
まずは任せることを意識してみます。チームメイトとの会話を増やし、生産性をあげていきます。ビジネス理論について学び、確固とした軸を作っていきます。
リーダーについて、もしオススメの書籍や学習法などあれば、ご紹介いただけると幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?