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[詩]「閉ざされた虚無の時空のローカルエリアに時々現れる 静かな預言者」

物質が現れてしまい 重力などの 相互に働く力の出現により
時間が生じたのならば
僕らは生じてしまった粒子の崩壊に向かうヒストリーといえる

始まってしまったが故に 終わりが生じたが
時間を縦方向から見れば それはあくまでもある領域に一瞬生じて消えた点に過ぎず
後に残るのは 虚でしかない

そもそもそのヒストリーに意味などない
悠久に感じられる 実は一瞬の 各々のヒストリーの絡み合いは
いかにも 無限の偶発的な組み合わせで進行しているように感じられるが
その変遷は 選択的であるかのように見えて確定的・限定的であり
なるべくしてなったと考えられる

したがって この宇宙内の事象は 偶然ではなく あまねく必然ということになる
物質が生じた時から 超新星爆発がいつ起きるかとか
オーロラがどこで発生するかなんて 既に決められていた
よって 昨日の家庭内のいさかいも 今日の昼食のおかずも 全てが予め決定されていたことになる
偶然に見えるのは 単に認識できないからであり
ここにある万物 全て あなたも まだ生まれていないあなたの子供も
運命と名付けられた 既決事項を 未来と呼ぶベクトル方向になぞっていくだけなのだ


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