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来週の読書リスト

① 『論理哲学論考』

ウィトゲンシュタイン 著 / 野矢茂樹 訳

これは、20世紀に書かれた最も刺激的な書物と言われているのだそうだ。化学史家の村上陽一郎氏が『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』で紹介していた一冊。その文章自体もあまりよく理解できなかったのだけれど、「読んでおくべし」と言われたら読んでみたくなる。

本書は、ウィトゲンシュタイン(1889−1951)が生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題」から成る、極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。

岩波文庫版の表紙より

ぱらっとめくって見たら、だいぶやばそうだった。

② 『ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」を読む』

野矢茂樹 著

ウィトゲンシュタインを読み切れるのかが心配になってきたところで、訳者が出している解説本を見つけた。これはいいぞ。講義に出ている学生のような気分で『論理哲学論考』を読めるなんて、心強いことこの上ない。今ひとつ悩みがあるとすればそれは、『論理哲学論考』そのものと解説本のどちらを先に読むべきかという一点のみである。たぶん、並行読みが正解なんだろうな。

③ 『パワー・クエスチョン −空気を一変させ、相手を動かす質問の技術』

アンドリュー・ソーベル、ジェロルド・パナス 著 / 矢沢聖子 訳

『聞く技術 聞いてもらう技術』が依然として未読なのだけれど、さくっと読めそうなこちらを先に。いい質問したいなーという下心で。
ひさびさのビジネス系。これはわが家の本棚に鎮座していたのがたまたま目に留まったものだ。最近文豪系(雑な括り方ですみません、文豪各位)ばかりなので、このあたりで軽めのを読んでおきたくて。年間200冊チャレンジがここへきてかなりギリギリになってきたという事情もある。大江健三郎がほんとうに進まなくって困っているのだ…。


以下は、毎日少しずつ読む予定の本。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

ここのところ「日本の歴史」シリーズに偏ってしまっているので、新しい風を入れたくて時々開いてみる。
読みたいと思った本には付箋をつけてある。
そろそろ新しい一冊を探してみようかな?

・『すばらしい人体』

山本健人 著

舌は味覚を伝達するだけの存在じゃない。ゴクンと嚥下する僅かの間に、舌はかなり複雑怪奇な動きをする。モグモグ咀嚼をする間、食べ物がちゃんと上下の歯に潰してもらえるように微調整をしてくれているのも舌。縁の下の力持ちは口の中にいたのだ。

・『生活の中の治療』

アルバートEトリーシュマン・ジェームズKウィテカー・ラリーKブレンドロー 著 / 西澤哲 訳

これはわたしのバイブルなので、今年に入って2周目。自分なりの理解を深めるために、1章ずつがっつりノートを取っているところだ。インプットとアウトプットをたくさんして、しっかり身につけたい。と言いつつ、最近サボっている。今年の目標の200冊にもかなり余裕が出てきているので、そろそろまた着手しようかな。

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