見出し画像

来週の読書リスト

こうしてみると、偶発性がわたしを本と結びつけているんだなということがわかる。

①『くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女』

ホフマン 著 / 大島かおり 訳

予約した本を受け取りに図書館に足を踏み入れたら、最初に目に入る特集コーナー。何の特集だったかもう忘れてしまったけれど、例によって一冊ずつ吟味していたら出合ったのがこちら。くるみ割り人形ってあのくるみ割り人形だよね?
…と思って調べたら、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽である『くるみ割り人形』の原作は、ホフマンによる童話『くるみ割り人形とねずみの王さま』をアレクサンドル・デュマ・ペールがフランス語に翻訳した『はしばみ割り物語』なのだそう。ちなみにはしばみというのはヘーゼルナッツのことらしい。くるみはウォルナッツだから、ナッツの種類が途中で変わってしまっている……。
さらに、訳者の大島かおりといえばミヒャエル・エンデの『モモ』を訳した人である。俄然楽しみになってきたぞ。

②『日本文学全集15 谷崎潤一郎』

池澤夏樹 編

全制覇を企てている『日本文学全集』、次は何読もうかなあと考えたときに、目に留まったのが谷崎潤一郎。というのも、今ちょうど仕事場の子どもから『文豪ストレイドッグス』を借りて読んでいるところで。
そもそも全集を読もうと思ったのも、文ストがきっかけだった。こんなにたくさん文豪がいるのに、もしかしてまともに読んだことあるのは夏目漱石ぐらいかもしれない…と。せっかく読書好きを自称するならば、文豪たちの名作をひと通り読んでおきたいじゃないか。
といっても、谷崎潤一郎の『細雪』は読んだことがある。大阪娘たちの「ふん」の相槌がかわいくって好きだった記憶がある。残念ながら全集には『細雪』は収録されていないようだけど、文ストと関連のありそうな『小野篁妹に恋する事』が入っているので楽しみ。

③『自己の心理学を学ぶ人のために』

梶田叡一、溝上慎一 著

これは、たぶん二年ぐらい前に読んだ本。この間久々に本棚から見つけて、再読を決めた。自己ってわかったようでよくわからない主題なので、何度も読み返さないといけないなと思っている。


▼これまでの読書リスト



以下は、少しずつ少しずつ読む予定の本。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

ひさびさにちらっと開いてみたら、以前付箋をつけたページに面白そうな本がたくさん並んでいる。『クローディアの秘密』と『ぼくは勉強ができない』、とりあえず図書館の予約かご(オンライン)に入れておいた。気持ちが急いてしまう! この本を最後まで読み終わるのに何年かかかりそうだな…。

・『すばらしい人体』

山本健人 著

舌は味覚を伝達するだけの存在じゃない。ゴクンと嚥下する僅かの間に、舌はかなり複雑怪奇な動きをする。モグモグ咀嚼をする間、食べ物がちゃんと上下の歯に潰してもらえるように微調整をしてくれているのも舌。縁の下の力持ちは口の中にいたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?