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君はイリュージョン 君はシュプリーム

先月24歳になった私にとって「永遠の愛」を実感するのは精々、両親くらいからであろう。片思いにしろ、お付き合いにしろ今現在までですら、永遠どころか1年程度までしか経験してはない。幸いなことに縁があってこれまで何人かの方とお付き合いに至り、甘美な愛を囁いた。が、皆心が離れ、やがて他人より他人となった。寂しい。

永遠の愛なんて分からないけど、割とその時に大切にしていた愛は確かにあったと実感する。元恋人それぞれに思入れはあるし、そんな中でも特に忘れなれない強烈な人もいたりする。そんな人は多分いつまでも心に住み着いてしまう、まさしく永遠に。愛じゃなくて恋として。

一緒に行ったお店に訪れた時や、その人が好きだった音楽を耳にした時。あるいはその人がくれたけど捨てられずにいるプレゼントに触れた時。生活の中に紛れていたものがふと、思い出となることがある。そして、強烈なその人との思い出はやがて時と共に美化されてより、特別な存在ではなかったと錯覚してしまう。当時はなんやコイツ~ってなった癖に笑。やっぱ好きだったわってなる。

そんな思い出の詰まった地元を離れられず、話題作りのために一生懸命聞き始めた音楽もWALKMANから消せていない。車のキーホルダーなんて毎日使って過ごしている。

別れた恋人とは連絡はしない主義ではあるが思い出したくはなる性分である。生活の中に紛れさせてみて、なんとなく君がいると思うと、カッコつけて生きていこうと思える。永遠の恋は消えないで欲しい。


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