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さよならでっかいどー

昨日の夜ようやく北海道を脱出した。
約1日半の船旅。
久々のフェリーにワクワクしてしまう22歳児。
車も載せる人は120分前までに着かなきゃいけないことを当日に知ってバタバタしてしまったので、なにか忘れ物がありそうだなとソワソワしていた。
案の定化粧落としを忘れた。
あちゃーと思いながらフェリーの売店を物色するも販売しておらず…無念。

乗船後直ぐに夕食バイキングへ。
別に飲まなくてもいいけど、船旅にはやっぱり、と思いレモンサワーを注文。
窓際の席をゲットする。
ローストビーフがとても美味しかった!

隣に座ったオジチャンが電話を始める。
それだけでもマナー違反じゃないか?と思うのに「いや〜バイキングがしょぼくてガッカリ、ビール二本目ですよ笑」などと抜かしおる。
私が横でウマウマと食べているのに!
オジチャンが席を立ったので帰ってくれるのかなと思いきや、ちゃんとおかわりしていた。
じゃあしょぼいとか言うな〜〜〜!!!
私はそんな大人になりたくないとガッカリしたよ〜〜〜!!!!!

レストランを出たあと、やれやれ飲み直しだ、と思い、通路窓側の席でまた晩酌を。
三人姉妹なのだろうか。
お父さんお母さんの話で盛り上がっていたようだ。
私は一人っ子なのでなんだか聞いているだけでニコニコとしてしまうような、そんな話題だった。
聞き耳立ててごめんね。

揺れるお風呂に入ってようやくお布団に入る。
お部屋はB寝台。
流石に一日半過ごすのに二等室女ひとりはしんどいものがある。
カプセルホテルみたいな感じだ。

ちょうど津軽海峡付近を渡っていたので電波が無さすぎてスマホも触れない。
久々に寝落ちもせずに色々と考え事をしたと思う。
バイバイしてから今日で1週間経つのか。
この1週間、もろもろと忙しすぎて、疲れすぎて、感傷に浸る暇もなかった。
正直体力的にしんどかったけれど、これで良かったのかもしれない。

あの日の帰り道に涙を流してから今まで一滴も涙は出ていないよ。
上記の理由もあるけれど、悲しくなってもあなたが贈ってくれた言葉と別れ際の「頑張れよ!」を思い出して、頑張らなきゃと強く思うから。
この前の自分より、少しは強くなれたかな。

そろそろ宮古沖だろうか。
外に出てみる。
陸の光がぽつぽつと見える。
海の上の風が冷たくないのは本州だから?
次に故郷に帰る時はもう長袖の時期だろう。
もちろん長袖なんて1枚も持ってきていないので、おそらく帰りに買うことになる。
明日、陸に降りたらまずは暑さとの戦いになりそうだ。

そしてどうかこのまま電波が無くならないで欲しいと強く思う。
本を読むにしても小説にすればよかった…。
自己啓発本は集中出来ない。
ためにはなるけれど、あまり興味は無いので。

明日のお昼はレストランで、夜は軽めに済ませようか。
またディナーをレストランでいただくには少し出費が痛い。
スイートルームに泊まれるようなビッグな女になれば、朝昼晩全てレストランで済ますのに…。

さて。
そろそろお部屋に戻ろうか。
おやすみなさい。

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