JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ ~今できること~
どうもこんにちは、近頃は急速に寒くなってきましたが元気に過ごせているでしょうか?ちなみに僕は風邪をひきました。それはさておき、今回は先週末に参加してきたJBCFの経済産業大臣旗ロードのレポートを書いていきたいと思います。ただいま定期考査期間中なので書きあがるときには少し前の話になっているかもしれませんが、僕にとって一つの区切りとなったレースなのでいつもより長めにちびちびと書いていきます。
さて、今回の経済産業大臣旗(ジュニアユースチャンピオンシップ)はJユースツアーでの順位を争う選手たちにとっては実質的な最終戦であり、レース格付けも今までよりも上のランクのため重要度は高いレースでした。可能性は低いながらも逆転の可能性も残っており、またランキング3位との差も小さいためラバネロとしてのワンツーフィニッシュを守るためにもしっかりと走らなければいけないと思っていました。
レース クラス:Y 72km(12周回)4位
今回のレースは選手の数こそ少ないものの質は相変わらず高く、特に八王子桑志の二人やIRCの選手たちは序盤から動いてくる可能性が高いのでしっかりチェックしておかなければいけない相手でした。
スタート前にはトイレに行っている間に整列となってしまい最後尾まで落とされてしまうというアクシデントもあったもののアクチュアルスタート前には集団前方に位置取り、いざスタート。1周目には目立った動きはなかったので集団前方の位置を守って走り、2周目に突入。2回目の心臓破りが近くなると八王子桑志のジャージが集団前方まで上がってきたのでアタックに対応する準備をしながら心臓破りに突入し、予想通りアタックがかかる。僕は準備していたこともあってほぼ遅れずに反応することには成功したものの、絶対的に短時間の出力が足りず付いて行けない。その後も3kmほど追走したものの20mほどの差を詰め切れずに逃げへ合流するチャンスを逃してしまう。逃げた5人の中にはユースツアー3位の中島が入っていたので一時は2位陥落のピンチとなったが、その後に彼を含めた二人が遅れてきたためとりあえずは事なきを得る。結局逃げは八王子桑志の留目・西本とユースツアーリーダーの神村の3人となり、僕は後方の集団で追走をすることに。
ただ、この追走集団のペースがなかなか上がらない。登りで意欲的に牽いてくれる選手もいるし、それなりにローテーションも回るのだがどうしても途中でローテーションを途切れさしてしまう選手もおり追走の動きとしてはまとまりを欠いたものになってしまう。そのせいもあってか逃げとのタイム差は分単位で開いて行き、あっという間に3分以上に。下手をすればタイムアウトすらあり得るという状況に危機感を持ってか5周目(6周目かも)には比較的積極的に前を追っていた林(横浜高校)、川田(AVENTURA)が飛び出し、それに僕も反応したものの後方も追いついたため抜け出すまでには至らない。
結局そのような状況のままレース距離の半分を消化し、タイム差も4分を超えてしまう。こうなると前に追い付く可能性はほぼなくなり、集団も追走集団というよりはグルペットといった感じの緩んだ空気が流れ始める。ここから抜け出して前を追ったところで追いつけるとは思えないし、このまま走り続けても完走はできるだろう。だが、ゴールでの着順争いで中島に先着されるとユースツアーでの2位陥落の可能性があるし、何よりこんなつまらない走りをするために群馬まで来ているわけじゃない。そんな思いから8周目の下りでアタックをかけ、松本(SNEL)と一緒に集団からの抜け出しに成功する。
二人になると集団の中にいたときよりは順調にペースを上げることができ、後ろを突き放しながら視界に入ることのない前を追う。そのまま2周ほど走ったところで松本が遅れ、その後はペースを落とさないように単独で走り続ける。後方では中島を含む3人が追走に出ていたようだが、走っていた間は気にせず前を追いかける気持ちで踏む。
結局最後の2周半を一人で走り切り、4位でゴール。チームとしてのユースツアー総合ワンツーを確定させた。
振り返り
今回のレースを一言で表すのは難しいです。大きな失敗を犯したわけではないが過去最高のパフォーマンスを発揮したというわけでもない。最低限の目標は達成したものの優勝争いに絡めなかったのは残念という思いもあります。それでも一つ確実に言えるのは、「今できることはやりきった」ということです。僕の今の能力では優勝争いに絡むことはできないレースでしたが、それでも残された集団の中で縮こまることはせずに走れたことには満足しています。「上を見ればきりがない、下を見てもしょうがない、だから今できる全力で事に臨め」。どこで見た言葉かは忘れましたが、この内容はレースの中で常に意識しているものです。今シーズンの締めくくりとして走ったこのレースでそれを実践できたのは良かったことなのではないかと思います。もちろんより上の選手との差も大きく感じましたが、それは一朝一夕でどうにかなるものではありません。これから時間をかけてコツコツと淡々とこの差を埋めていくのがこれからしばらくの課題になるでしょう。
さて、今回のレースをもって僕は今シーズンのレース活動を終了し、この後はオフシーズンのトレーニングと、何よりも大学受験というもう一つの壁に向かっての挑戦を本格的にスタートさせます。高校生になりたての、ロードバイクも乗り始めたばかりで右も左も分からず、どうしようもなく弱かったころの僕にはこうして高校3年のシーズンを終えるころの自分という姿は想像もできないものでした。今の僕になれたのは家族やチーム、同じレースを走ったり一緒に練習をしてくれたりなど、僕に係わってくれたすべての方々のおかげですし、これからもしばらくは恩を返すどころか新しい借りを作り続けることになると思います。ただ、そういう方々への感謝を忘れることは絶対にせず、次の挑戦も後悔しないように挑み、レースシーンに帰ってくるときは周りや今の自分が思っている以上に大きく、強くなっていたいと思います。
では、長々と駄文を読んでいただきありがとうございました。また会いましょう。
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