8月に観た映画

8月全くやる気が起きず、ようやく最終週に下記を一気見していました。



29.30.劇場版GのレコンギスタIV、V

富野由悠季監督
2014年秋から深夜アニメとして放映されたGのレコンギスタの劇場版

舞台は金星軌道上のコロニー群ビーナス・グロゥブへ
地球のエネルギーの源にしてブラックボックスの技術フォトン・バッテリーを有するビーナス・グロゥブの介入により新たな兵器、MSが登場。Gセルフも最終決戦仕様パーフェクトパックを換装し戦闘は激化。

最終的に4つの勢力がありその中にも保守派と改革派みたいに一枚岩ではないため登場人物を把握するのも大変。機動戦士ガンダム以上に専門用語があって話の密度は濃い。そこに富野節の台詞回しがあることもあって話を追うのも手一杯な印象。本作が敬遠されている大きな原因だと思うが、一応劇場版として再編するにあたって多少なりとも解消しているのか?TV版は一回しか見ていないのではっきりと違いは分からなかったが、印象的なシーンはGセルフパーフェクトパックの武装フォトントルピードのシーン。宇宙世紀の後を認識できる明らかにヤバい技術が素敵。
とにかく終盤にかけての戦闘シーンは近年のロボットアニメでも目を見張るシーンの連続、カバカーリーとの最終決戦は熱い。

とにかく癖の強い作品だと思うが、戦闘シーンでもお釣りは来るくらいクオリティの高い映像、改めて登場人物、専門用語を調べた上で見返したいと思う。富野由悠季が新世代に向けた、ガンダムでありながら脱ガンダムを掲げた意欲的な作品。

31.キル・ビルVol.1、Vol.2

タランティーノ監督4作目
長くなりすぎたため二部構成となったアクション映画

過去3作品とは打って変わって、彼にとっての海外映画、時代劇・カンフー映画などのオマージュを元に趣味全開にした血みどろなバイオレンスアクション劇

前半にあたるVol.1では日本が舞台となるため日本映画のオマージュが色濃く現れている。その最たる例が千葉真一のキャスティングだろう。攻殻機動隊などのアニメーションに惚れ込んだタランティーノがプロダクションI.Gに本作のアニメーションをアポ無し直談判するなどそのこだわりようは挙げたら切りがない。

Vol.1はアクションの比重が大きく今までのタランティーノ作と比較してもエンターテイメントテイストが強くてこれだけでも楽しめる。Vol.2もアクションシーンの見せ場は多いものの全体的に会話劇が主体となっていつものタランティーノが味わえるのはこっち。Vol.2ではカンフー映画をオマージュした拳法の修行シーンがあり、拳法の師匠パイ・メイ役としてゴードン・ラウ(リュー・チャーフィー)が登場。自分は少林寺三十六房が好きなのでこの配役は嬉しい。ちなみにゴードン・ラウはVol.1でもクレイジー88のリーダー役としてガッツリカンフーアクションをしている。(後で気づいた)
タランティーノならではの映画オタク・趣味が展開して異色の作品となった本作は日本人からするとカタコトの日本語台詞回しだったりカンフー映画あるあるな衝撃的なシーンで独特のSEとともに登場人物にズームアップするカメラ回しとか思わず笑ってしまうような場面だがそういうのを大真面目にやっているというのがまさにタランティーノだからこそできたんだろうなあと思わせる。

32.シン・仮面ライダー

浜辺 美波

本編を見る前から庵野秀明監督に対しての悪評みたいなのを散々目にしてしまった上で、いざ観てみるとサラッと食べられた感じがして意外だった。
仮面ライダーは原作第一話をYoutube公開でみたのみ。平成シリーズを少し観た記憶もかすかにある。

アクション映画としては正直に不満が残った。話のテンポが早いお陰で敵がたくさん登場するので戦闘シーンも多いが、それぞれの見せ場をCGに頼っていたように感じた。シンウルトラマンではCGの人間味がない感じが逆に効果的だったのだが。仮面ライダーや敵の造形はカッコイイ。
ドラマとしての人物描写が良かった。ここらへんは原作を知っていればより楽しめたのかなと思う。少なくとも自分は原作に興味を持てた。
サソリオーグのくだりは常人にはできない、個人的な一番のお気に入りのシーン。

浜辺 美波


まだまだ暑くやる気問題は依然としてあるが、個人的な用事は済んできているのでできた時間を色々なものに回していきたい。

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