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息子が「あぴ!」とバイバイできた話

「あぴ!」とは、息子が言うわたしのおっぱいのこと。お喋りが出来始めた頃には「ぱい!」と言っていたのに、なぜか成長するにつれ「あぴ!」と言うようになりました。なぜかは分かりません。なのでこのお話ではおっぱいのことを、あぴと言うことにします。

ついに、、、、ついに、、、、息子があぴとバイバイすることが出来ました。2歳目前にして、やっとです。


赤ちゃんの頃からとにかく、あぴ!が大好きだった息子

赤子の頃から、哺乳瓶拒否。ミルク拒否。とにかくあぴが大好きで、哺乳瓶を咥えさせようものなら「あぴから直飲みさせろ〜!!!怒」と言わんばかりのギャン泣きをかましていました。哺乳瓶でミルクを飲んだのは1度だけ。根っからのあぴ好きでした。


母乳育児に憧れ、母乳で育てたいと思っていた私

授乳は母と子供の特別な繋がりのように感じていた私。(※ミルク育児を否定している訳ではありません!)だからこそ、なるべく授乳をしていました。哺乳瓶拒否されても特に悩まなかったのは、母乳で育てたいと強く思っていたからでした。

そんな母と息子、需要と供給ががっちりマッチ。あれよあれよと、頻回授乳、あぴ依存の子育てになっていきました。


離乳食がスタートしても、1歳を過ぎても、昼夜問わず頻回授乳は続きました。さすがに1歳を過ぎると、お腹が空いてあぴを欲しがるという訳ではなく、「甘えたい、安心したい」時に欲しがるようになっていました。授乳回数も減らず授乳間隔も短く、育児本やネットを見ては、「これってやばいのかな?」と悩む日も。
まあでも、いつかはあぴとバイバイできる日は来るはずだし、私は息子の自然な卒乳を待とう!と思うようになりました。

1歳8ヶ月で保育園デビュー。自然と卒乳できるかと思いきや...

そう簡単にはいかないのが、あぴ大好き坊やの息子。保育園ではもちろんあぴを欲しがることは無いようなのですが、帰ってくると、あぴ!あぴ!の嵐。思った以上にしつこめ。(笑)こりゃ〜自然な卒乳は厳しそう。

『母乳は欲しがるだけあげていい』
よく目にする言葉で、頻回授乳に悩む私にとって、ある意味心の支えでもある言葉でした。でも流石にもう2歳になるし、私もちょっと疲れたなって思うことが増えてきてしまいました。あんなに母乳育児に憧れていたのに、困った時の乳頼み状態だったのに、、、自分勝手な考えに、自己嫌悪になる瞬間も何度かありました。何より、まだまだあぴが大好きで甘えん坊ちゃんな息子から、あぴを取り上げてしまってはかわいそうなのではないか...。


いや、もう、十分だろ!!!笑

悩む瞬間もあったけど、一度決めたら決断は早い私。私達はもうあぴを卒業していい頃だ、と思い、当初の願いとは少し違ってしまったけど、2歳前に断乳することにしました。

とはいえ、朝起きた瞬間からあぴ!寂しくなったらあぴ!嫌なことがあったらあぴ!痛いことがあったらあぴ!何でもなくてもあぴ!寝る前にもあぴ!夜中も起きてあぴ!......四六時中あぴあぴの状態で、しかもめっちゃ知恵もついてきて、果たして1人で断乳出来るのだろうか、それだけが私の不安でした。


ナイスタイミングで取れた夏休み。息子の2歳誕生日前に1週間家族で私の実家へ行くことに。

ありがたいことにナイスタイミングで夏休みが取れました。家族3人揃って私の実家へ遊びに行くことになったので、「この時に断乳しよう!!」と心に決めたのでした。ばぁばが大好きな息子。じぃじもいるし、父ちゃんもずっと一緒。断乳は私1人じゃとても無理です、すみません、みなさんよろしく頼みます!ってことで、皆にも事前告知。

もちろん息子にも、ちゃんと事前告知しました。

「母ちゃんのあぴが、アンパンマンになったら、あぴとバイバイだからね!」

「おっぱいにアンパンマンを描いて断乳しました!」と言う話をよく聞きますが、私も真似させてもらいました。笑

3週間くらい前から、あぴを欲しがるたびに伝え続けました。最初は分かってなかったようですが、次第に「あぴがアンパンマンになったら??」「ないないちゃん!(ないない、バイバイという意味。)」と、しっかりコールアンドレスポンス出来るくらいになりました。笑
ちゃんと理解してるんだな、偉い、偉いぞ。
でも実際はそんなに簡単には断乳出来んだろうな〜...皆んながいるとはいえ、やはり、まだまだ不安。でも、なるようになるさ!息子と私たちの初めて?の試練、一緒に頑張るしかないのです。


ついに最後のあぴ!

寝る前のあぴの時、「息子くん〜、明日あぴがアンパンマンになるからね。今日の夜が最後だからね。いっぱいあぴ飲んでくれてありがとね〜。」沢山沢山ぎゅーしながら、伝えました。

あぴを飲んでる時の嬉しそうな顔や、飲みながら寝落ちした時の顔、吸ってる時のあの可愛い口、、、もう見れなくなってしまうのか〜と思うとちょっとだけ寂しい気持ちもしましたが、もうあげ切った!やり切った!よく頑張った!という気持ちが大きかったので、私的には今この時に断乳に踏み切ったのは間違いなかったな、と思います。


断乳の経過は...

1日目、最初にあぴを欲しがった時、あぴに描いたアンパンマンを見せた時は大泣き。私のあぴに頭をガンガン叩きつけながら泣いて怒りました。「ぼくのあぴがない!あんぱんまんになちゃった〜〜!うあああああん」
何とかなだめて、ばぁば達にも遊んでもらい、機嫌を直した息子。思ったよりは泣かなかった....、意外な結果でした。

その後、何度かあぴを欲しがるものの、「アンパンマンになっちゃったでしょ。」というと、「あんぱんちゃん....」と、ああそういえばそうだったわ、のテンションで納得してくれた息子。さすがに1日目の夜中はそこそこ大泣きしていましたが、暴れることはなく、なんなら日中大泣きしたのは最初の1回だけ。もっともっと壮絶な断乳を想像していたので、私も夫も正直拍子抜け。笑

日が経つにつれ、あぴ!ということも無くなり、夜中もほぼ起きなくなりました。


断乳から1週間経った今、

あんなにあぴがないとお昼寝も夜のネンネもできなかった息子が、私のお腹を触ったり、ゴロゴロしてむにゃむにゃして、いつのまにかスヤァ...と寝れるようになったことには本当に驚き&感動しています。
あぴが大好きな上になかなか寝つきも悪い子で、赤子の時は永遠に抱っこじゃないと寝なかったので、「本当に抱っこやあぴ無しで寝れる日は来るんか....!?」と思っていたのですが、ちゃんとその日は来るんですね。

さらに驚きなのは、まあよくご飯を食べること!笑
噂には聞いていましたが、断乳後めちゃくちゃご飯を食べます。離乳食期から全然食べない子だったので、これまためっちゃ悩んでたのですが、今となっては心配無用。ちゃんと時期が来れば、いろんな面で成長するんだなぁと、実感しました。


あぴとバイバイ出来てから、抱っこ抱っこ〜!が増えた気がします。さらに嫌なことがあったり、思い通りにいかなかったりすると、100%全力で感情をぶちまけてくるようになりました。このぶちまけがまたなかなか激しく、母ちゃんは白目になることも多いのですが、突然お喋りが上手になったり、「かあちゃん、ぎゅう〜♡」と言って抱きしめてくれたり、なんだか一気に成長したように感じます。可愛さもひとしお。私の溺愛っぷりはますます加速しております。笑


大好きなあぴとバイバイできて、本当に偉かったね。よく頑張ったね。

今回の断乳は誰よりも息子が1番頑張りました。きっと彼なりにちゃんと理解して、納得して、バイバイしてくれたんだと思います。その彼の頑張りをちゃんと認めて、さらにさらに全力で愛情を伝えていこう!と思うのでした。

最後に、
どんなに好きな食べ物より、あぴが大好きだった息子。
「ドーナッツとあぴ、どっちが好き?」と聞くと、
「...あぴ...♡」
と、指さしながら、ちょっとはにかみながら、そう答えてくれていた愛おしすぎる息子の姿を、私は一生忘れません。

あれ、これを書いていたら、目頭が熱くなってきたぞ。。

約2年間のあぴ生活は、私と息子の大事な思い出になりました。

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