花水木の長く続く道を歩きながら
春の暮れの日差しが新緑をますます健やかに
木々を喜びに湧かせ輝きを放ち始めました。
日に透けるような頼りない若葉も
次第に緑を深め力強い姿でそこにあります。
見頃を迎えた花水木。
花名は根から水を吸い上げる力が強く
枝には滴るほどの水を含んでいることから
名付けられたとゆう、水の木。
水を飲む人のように、そして人と関わるように。
赤や白く花のように見えるのは色づいた苞葉。
花は苞葉に守られて中心に小さく可憐に咲いています。
花水木は葉脈を愛おしみ苞葉を楽しめる樹木です。
原産国はアメリカ。
さくらをプレゼントしたお礼に贈られた樹木で
日本とアメリカとの架け橋を担いました。
日本の風景の中にあっても、コンクリート壁を
背景にしてもしっくり映える理由がわかる気がします。
梅に始まり
さくらが咲いて
春は来る
もの言わぬものの
日々の慕わしさ
季節の中にただ
身をさらすように
ことしの春も
花に始まり
甘く豊かに
記憶に残し
初々しくふくらむ
若葉で終う
さくらに続き
花水木が咲いて
春が行く
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ゴールデンウィークに入りました。
どなたさまもお気に召すままの
お休みとなりますように。
お休みがとれない方も
笑い声を残して
こゝろ足りますように。