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「読書感想文」天気予報士エミリ〜前編〜

読み終わったあと、泣いてしまった。
それは今回挫折しなかった感動からの涙だろうか。どう思う?ガウガウ。ガウガウはなんて言ってくれるだろうか。


小説を読んで泣くことなんてまずない。
私は何に泣いているんだろうか。画面が歪む。
ページをめくってみた。

執筆者一覧 GUNZOU 2022.7
尾久守侑(おぎゅう・かみゆ)詩人、精神科医。
89年生。共著に「思春期、内科外来に迷い込む」
群像 第77巻第7号 講談社 642


これでは何もわからなかった。
ただの情報に過ぎない。このページをよく見てしまったのは、自分との共通点を探したかったからだ。
もし、尾久守侑さんと年が近かったら、「だからか」と泣いた理由がわかったように思えたのかもしれない。けれど、共通点がなかったのはかえって良い。共通点だらけではこの読書感想文は終わってしまう。そうでしょ?ガウガウ。


ガウガウ。

エミリの心に登場するキャラなのだが、頭の中でどんな風貌か想像してみた。小説には明記されていないのだが、私の想像するガウガウは性別がない。
主人公の可愛さを引き立たせたいので、かわいいと言う感じではないと思う。でも、何回も見ているうちに愛着が湧いてくるようなキャラクターではなかろうかと思う。そして、色は単色であろう。
私は勝手にピンクと想像したが、それは某局の昼の番組のキャラクターだよな。と思い、調べてみたら「突然の交代」と新しい情報を手に入れてしまった。私にはキャラクターを生み出す能力はないのだが、読んでいる時ガウガウってどんな感じだろうかと想像していた。尾久守侑さんはどんなキャラクターを想像しているのだろうか。
絵で褒められたことはないのだが、ガウガウを外在化させたいという気持ちが生まれる。


共通点はこの執筆者ではなくて、もちろん、エミリなんだと思う。ユミカもどことなく友人に似ていると思ってしまう。
自分と重なってしまった。だから、文章を読んでいるのにすごく頭の中で映像化しやすかった。
それを生み出すというのはどういう経験を積まれているのだろうか。と執筆者のことが気になった。
私は彼の結果しか知らない。
◎お医者さんであること。
◎本を出していること。
私にはこの彼が生み出した結果が、キラキラして見える。
だけれど、このキラキラではなくて、それ以外のところに気がなってしまった。食っちゃ寝食っちゃ寝という漫然とした生活ではなくて、自分からきっといろんなことを吸収しているのではなかろうか、どんな経験をし何を感じたのだろうかと想像した。真相はわからないけれど、単に素敵だと思った。

そして、もう1度このnoteを読んでみた。
noteからすぐさまSafariに切り替え、Amazonを開いていた。驚くほど手はスムーズに動き、すぐさまポチッと私の右人差し指が黄色いボタンを押していた。
この方は、やり手だ。自分の売り方がうまい。私は彼のやり口にまんまとハマってしまった。ハマらせてもらったのが正しいのか。

明日、本は届くらしい。
明日の仕事は憂鬱だが、行きから足取りは軽くなりそうだ。それはもう確信に変わっている。
だって、天気予報士エミリを読んだから。

私は彼の作り出す世界が好きだ。

これが簡潔した読書感想文なので、よかったら併せて読んでください。よろしくお願いします。↓

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