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エステティック&アロマトリートメントの上手い・下手 〜セラピストの姿勢で決まる! ちゃんと立てる?

世界中のママに伝えたい! 心身のアウェアネスナビゲーターこつばんママです。

この数年は、こどものための活動が大半になっていて、セラピスト向けの活動が減少していますが、細々と教育活動は継続中です。
今も、ユルメディオイルトリートメント・インストラクターを育成中。

ユルメディオイルトリートメント

このトリートメントの原点は、AWARENESS ANATOMY®
アロマトリートメント、スウェディッシュトリートメントを学び、オイルマッサージの「技術」は身につきましたが、「ヒト」の関節機能としての理解が浅く、表面だけのトリートメントになっていました。

AWARENESS ANATOMY®を創始した平山に出会った日に聞いた話がこちらです。

アロマトリートメントは、スウェディッシュマッサージが大元になっています。そして、エステティックトリートメンも同様に、スウェディッシュマッサージが原点になっていますから、全て西洋発祥だった動きを日本流に組み替えたものです。

日本人は手先が器用、西洋人は体重移動が上手い

西洋発祥の動きを、日本人が体感からできるようになるには、工夫が必要です。

特に、トリートメント技術でいえば、日本人は手先が器用ですから、フェイシャルトリートメントやタオルワーク、機械の取り扱い、そして指圧や鍼灸などの細かい技術になると、西洋人には真似ができない力量を発揮します。

しかし、日本には、世界中から様々なメソッドが流入し、日本にいても資格はいくつも取れるようになりました。

技術は身についても自分の背中が痛い、腰が痛い、足のむくみが取れない、そんな経験ありませんか?
体重移動が苦手な日本人には、マッサージの「姿勢」そのものが、経験のない動きなのです。

資格も技術もあるけど、自分の腰痛が治らない?

資格を取ったもの。。。壁に当たっている、そんな経験はありませんか?

施術の技術は身についたものの、施術する側の身体はどうですか?

腰痛、肩こりの取れないセラピストさんはいませんか?

姿勢が悪く、肌荒れもなかなか治らない、疲労が抜けない、むくみやすい、
自分がセラピストなのに、自分がして欲しい。。。

サロンスタッフがそんな状況になっていれば、サロンオーナーにとって、これは大きな壁になりますよね。

そんなサロンオーナーに向けた記事を、平山と私が2006年〜2009年の3年間、ある業界紙に連載をしていました。
今は無くなってしまった業界紙です。
SPA&TREATMENT

この雑誌は、私が「日本にスパが作りたい!」と思い始めた頃に創刊していたのですが、AWARENESS ANATOMY®を創り上げてからの記事で懐かしくなり引っ張りだしておりました。

当時の目次をご紹介します。

SPA & TREATMENT 掲載目次


① 身体で感じる解剖学・生理学
平山 昌弘
2006/10月号「イントロダクション」
2006/12月号「欧米人と日本人の身体の違い」
2007/2月号「本当の教科書は自分の身体に気づくことから改善ははじまる」
2007/4月号「『痛み』は身体の大切なシグナル、大切なのは、現象への対処ではなく原因の追求」
2007/6月号「女性らしいライン作りを担う上半身、顔の歪みや表情も肩関節や首のバランス次第」
2007/8月号「上半身のバランスをつかさどる肩関節、キーポイントは”ローテーター・カフ”」
2007/10月号「呼吸こそが”心と身体のインターフェイス”ホスピタリティの基本である」
② セラピストのための解剖学・生理学〜ゴットハンドの秘密は身体にあった〜
原田 優子
2008/8月号 「どうして生まれる?トリートメントの“上手い”と“下手”
2008/10月号 「そんな姿勢で大丈夫?ポイントは関節の可動域」
2008/12月号 「サロンオーナーが行うべき“セラピストの故障”対策とは?
2009/3月号  「美しいボディラインを作るのは、あるべき状態から変化した原因の探求から」
2009/5月号  「リンパの流れをよくするために注目すべきは?
         関節可動域とリンパの“重要で密接な関係”」
2009/7月号  「 “呼吸はセラピストの原点” その理解がトリートメントの質を左右する」

平山と読み返していたんですが、あの当時は早かったかもしれない、という話になりました。
サロンオーナーに向けた内容として書いていましたが、今はこの内容を個人サロンをやっている皆さんにお伝えしていきたいな、と思いだしました。

今や、一軒家サロンや個人サロンの数は激増しています。
これは、インターネット・SNSの口コミを使った営業が簡単にできるようになったからだと思います。

そんな中、一人でサロンを動かす大変さは、私も経験していますのでわかります。

そうなってくると、自分自身の「立ち位置」が安定していないことには、
施術が成り立ちません。

2008年8月の初回では、「どうして生まれるの?_トリートメントの"上手い"と"下手"」というテーマを掲載しています。

当時書いた文章はライターさんが起こしたものですが、改めて私が書き起こして、同じテーマでお伝えしていこうと思い書いています。

自分の立ち位置を知る

皆さんは、マッサージを行う時の「自分の姿勢」を客観的に見たことがありますか?

私は、自分の姿勢を写真に撮ったり、動画に収めたりして、勉強をしてきました。

自分自身の不定愁訴が多かったことで、自分の改善を始めたことが、結果的にマッサージの姿勢に連動しているのだと、再確認したからです。

特に、オイルやクリームを使ったマッサージは、セラピスト自身の体重移動ができていないと、お客様に負荷がかかります。
これは、ユルメディオイルトリートメントクラスを始め、私がエステティックトリートメントを教えている時にも行なっていましたが、手でかけた圧力と、肩甲骨の可動域を使ってかけた圧力は全く違う、ということなんです。

そして、この圧力の違いは、心地よい圧力にも連動しています。

伸筋主導の姿勢と屈筋主導の姿勢

セラピスト自身が「安定して立っている」からこそ、体重移動に無理・無駄がなく、スムーズに体重移動が行え、且つリズミカルな、まるでダンスをしているような動きになることが心地よさに繋がっているのです。

これは、セラピストとお客様の境界線(バウンダリ)を保つことに繋がっています。

セラピスト自身が「安定して立てている」ことで、圧力が適度にかかり、お互いにちょうど良い距離で接することができている、と言えるのです。

これは、伸筋主導の姿勢とも言います。
具体的に写真と図を利用して、この伸筋主導の姿勢について解説していきますね。

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