プレコンセプションケアに触れて
ずいぶん前に、友人から1冊の本をいただきました。
からだにいいこと の別冊 preco
▶︎プレコンセプションケアとは?
「プレコンセプションケア」なるものが存在することを知ったのは、上記の本をいただいてからのこと。
コンセプション=受胎
なので、受胎する前のケア
と言うのが直訳。
12/12 プレコンセプションケアの会が行ったカンファレンスに参加して、この「言葉」の意味が、とにかく「広義」であることを知りました。
プレコに書かれていたことも、広義なんですが、この会が伝えようとしていることが、本当に広い意味であることを再認識したんです。
登壇された先生方は、現場におられるドクターです。
日々、女性たちと関わり、カラダを見ていく中でのケア方法を伝えたい、日本のデータを見て私も少し焦りました。
女性の痩せ率が、低体重児を作る。
そうか!と思いました。低体重児が増えているけれど、その原因は女性の痩せが一つの原因。
その痩せにより、健康的な栄養素が体内に生成されないと言う事実。
過剰なダイエットそのものが、コンセプションだけでなく、産後にも直結している、ということ。
このスパイラルは、育児の不安を増加させるだけでなく、体力も奪われることにつながります。
2時間の予定だったカンファレンスが、3時間に伸びていました。
そのくらい、集中して聞いておきたい「リアルな事情」でした。
▶︎私の子宮内膜症
25年前、子宮内膜症で身も心もズタボロ雑巾見たいなった私の経験から、この考えをぜひ世の中に定着させてください!
と声を大にして言いたい。
当時、婦人科でこんなこと教えてもらえませんでした。
はい、子宮内膜症だからね、放っておくとこんな風になっちゃうよ。
子ども欲しい?ならさっさと結婚して子ども産んだ方がいいよ。
この病気は治らないから、付き合っていくものなんだよ
▶︎事実をどうやって学ぶか?
今は、インターネットで情報が集められるけれど、当時は体験した人から話を聞く、雑誌などの本の中にある「一部」の情報だけでした。
私は運よく、病院ではなく、いわゆる自然療法という分野で子宮内膜症を治し、今に至りますが、ヒトによっては完治できず、卵巣脳腫やホルモン剤治療を繰り返す人もいます。
そうゆう意味で、私はラッキーでした。
健康という観点で学びをやめず、自分のからだに責任を持つ、自分で完治させる、という思いの強さがあったと思います。
医師は頼るのではないし、薬自体が治すものではない。
セルフケアを利用して、自分のバイオリズムにあった処方を行っていく。
結果的に、私は、その「バイオリズム」や「その人のありたい生き方」に寄り添うナビゲーターとしての役割で仕事をしています。
必要な時には病院へ、必要ならマッサージへ、必要なら栄養面の調整を・・・と、「人」がよりよく生きるためのサポーターになっています。
プレコンセプションケアの概念を聞いていくと、まさに連携してこのカタチを作り出そう、という話でした。
一人じゃできないってずっと思っていました。
医師の連携チームが形成されているのであれば、その医師に繋ぐ民間の一人として、これを伝えて行きたい。
そんな思いでカンファレンスに参加していました。
資料の中に出てきた印象的な話は、「HGPI の働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」を基にしたお話でした。
ヘルスリテラシーが高いと仕事のパフォーマンスが向上する、というもの。
ヘルスリテラシーのチェック項目は
● 女性の健康情報の選択と実践
● 月経セルフケア
● 女性の体に関する知識
● パートナーとの性相談
これ、「からだ教育」だな、と。
ママのためのからだ塾では、こんなコンテンツをお話していますし、実際に相談も多いです。病院で行うケア、民間で行うケアなど両輪で伝えていけば、確実にこれは家庭内の教育につながっていきます。
「こどものからだラボ」を通して、こんな活動を行ってきていますが、連携しながら広げていく、健康を自分ごととして捉える。
そして、病院は、相談をしに行ける場所になっていったらいいなぁ、と本気で思うのでした。
それこそ、この考えって、新医療なのかもしれません。
今までは、病気になったら、病院に行ったかもしれませんが、検査と相談だけで行っても良い、気軽に行ける、、、そんな未来がやってくる気がして、ちょっと嬉しいです。
簡単じゃないけれど、そんな時代が近づいてきたな、と実感したカンファレンスでした。
▶︎プレコンセプションケアセンター
世界中の親子の笑顔とHappyを増やす! 「こどものからだラボ」の活動に利用させて頂きます。 よろしくお願いいたします。