陶器や磁器といったものは、高価で一般庶民には手の届かない代物。高級料亭の懐石料理、茶会に使用される特別な器だと思っていたがそれだけでもないらしい。著名な陶芸家の中には、日常食卓に並び、生活用品として使われている『器』が一番美しい。見た目の美しさだけでなく使いご心地や丈夫で長持ちといった実用的な器、いわゆる『用の美』を追求してる陶芸家もいる。偶然出会った陶芸家と茶碗。大事に大事に使い続けるご飯茶碗も気がつけば10年。今では私の宝物である。話は変わるが、今年はデニムファッションが流行している。コロナ禍で家時間が長くなり、DIYや家庭菜園の作業着としてオーバーオールやジーパンが求められているそうだ。デニムの世界も『用の美』である。使えば使うほど味が出るものだ。使い捨てにしてゴミを増やせば環境は汚染される。リサイクル、リフォーム、リユース。もったいない精神を養いながら生活することで、人として大切な心のありように気づきが生まれ、成長へと導いてくれるやもしれない。

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