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【MKニュース 2022.6.25より抜粋】

自給自足、代替え、物ぶつ交換…生きていくための知恵


最近のニュースといえば、ロシア・ウクライナの戦況から始まり、食糧問題、値上げ、品不足、そして今日のコロナで終わる。番組表を眺めると、SDGsやカーボンニュートラル、フードロスを題材にした番組も多くみられるようになった。

世界中でこれから先、起こり得るだろう『良くないこと』への『不安』と、それでも自分たちは生きていかなければならい、そのための『備え』について、気づきの機会を与えているのであろうか。

希望を胸に生きることが肝要だ。

先月5月22日~26日、2022ダボス世界経済フォーラムが開催されている。フォーラムの中で、天才投資家で知られているジョージ・ソロス氏は、そのスピーチの中で

ウクライナへの侵攻は、晴天の霹靂というわけではない。世界は、開かれた社会(open society) と閉ざされた社会(closed society)という正反対の2つの統治システムの間で、ますます対立を深めている。

その違いとは、簡潔に定義づけするなら、「開かれた社会」では、国家の役割は個人の自由を守ること。「閉ざされた社会」では、個人の役割は国家の支配者に仕えること。

そして新型コロナウイルスのパンデミック や気候変動との闘い、核戦争の回避など人類全体が抱える多くの問題は、後回しにされ、争いごとは絶えず、ゆえに私たちの文明は存続できないかもしれない


と述べている。


開かれた社会、閉ざされた社会について想いを巡らすと、こういった社会は世界国家レベルだけに存在するものではなく、大なり小なりこの日本社会のあらゆるところにも存在し、かつ世界中の『人間の心の中』にも存在していることに気づかされる。

先日、あるファミリーレストランで『代替え』をテーマにメニュー開発に乗り出している記事を読んだ。別に新しい考え方ではないが、これまではヘルシーで体に良いものということで紹介されていたメニューも、値が上がり、品が不足し、調達しにくくなった食材の代わりを!ということで注目されているというわけだ。

肉の代わりに大豆を、パンの代わりに山芋やサツマイモといったイモ類を…気づけば江戸の昔の日本食の知恵であったり、戦時中や戦後の食糧難を乗り切った料理や食し方がそこにある。

給食で『おから』を使ったメニュー開発の番組もあった。ほとんどが家畜のエサ、使いきれなければ当然廃棄。フードロス、もったいない、調理次第で美味しく頂けるをテーマに高校生がおからを使った味噌づくりにチャレンジ、みそ汁ほか味噌を使った料理を次々に開発し、給食に出していく。

こういった試みは食育、学び、健康、食文化承継とあらゆることにつながり、役に立つもの。『自給自足』、捨てるなら引き取る、手を加えたモノを戻すといった『物ぶつ交換、代替え』とすべてに関連付けることが出来るこのような考え方は、衣・食・住すべての暮らしの中で活かすことができる、まさに『生活の知恵』なのだ。

本当に困ってからでは手遅れ、『備えよ常に』である。


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