#5 古藤田博澄の【伊豆むあん】|幸せな人間関係を築くために(5話 俺は所長様だぞ!!)

【2010年5月19日(水)6:01 伊豆むあんブログより転載】
10年前の連載記事を転載しています。
情報や状況が古い可能性もありますが、当時の想いが今もなお価値のある情報としてお届けできることを願っています。

A氏は、上司である所長をいつも苦々しく思っていた。社員に対して甘すぎる、優しすぎる・・・この所はゆるゆるだ。
自分がやったらもっとしっかりした組織を作れるはず。間違いなく自分は、彼より能力は上だと。

春先の人事移動で所長が本店に栄転!?
彼が、出世するのは気に入らないが、そのおかげで自分も営業所長に!
よしこれからは俺の時代だ。

「みんなこれからは、びしびし厳しくいくから、覚悟してくれ」
初のあいさつ。気合十分!

Bは、どうも気に入らない。営業成績は、そこそこなんだけど、ちゃんと報告しないし、自分の言うことを聞かない。直行・直帰も多い。こういう者を許しては、他にしめしがつかん、がつんとやらなければ。

ある日の朝、10時に出社してきたBに、

「B君、今日はどうした。遅刻か、それても直行か?」

「・・・」

「なぜ、事前に連絡をしないんだ」
所員の面前で怒鳴った。

「これから気をつけま~す」
Bの態度にむかついた・・・


顧客との決済の件で、自分を越えて、本部と話をして決めたB。
また、所員の面前で怒鳴った。

他の職員は、怒鳴り散らす声に恐怖感を抱くようになっていった。
今度は、自分がターゲットになるんじゃないか・・・所長の目をみんなが気にするようになった。

相変わらず、所長は、自分が何もかも知らないと気がすまない。自分の言うことを聞かないと、怒鳴り、なじり罵倒する。を繰り返していた。


「仕事中は、歯を見せるな」」「仕事中は、お菓子を食べるな」

所内の雰囲気は、一見整然として、全員が仕事に集中しているように映るけど・・・
所の営業成績が落ちた。ミスが連発した。

前の所長のときより厳しくきっちりやっているのどうして?

所長は、みんな意見を聞いた。
誰も、下を向いてまともな意見が出ない。

「今まで以上にアポ電話をかけろ、訪問数を増やせ!」

まったく、どうしようもない部下たちだ。デフレも悪い。国は何をしているんだ。
自分以外は、みんな敵じゃ~信用できるのは、己のみ!
ダメな奴は、みんなやめてしまえ!

自分の言うことを聞かないと、怒鳴り、なじり罵倒する。がさらにひどくなる。


突然、本店から、人事部長が来て、面談となる。どうやら自分は、左遷されるらしい・・・

前の、所長のときの営業成績は、そこそこだった。あんなゆるゆるの組織だったのに。

今でもわからない。自分の何が悪かったのか。


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