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あきない商いを|力で平和は築けない

【MKニュース 2022.5.25より抜粋】

直木賞受賞作『塞王の楯』は、矛と楯、攻めると守ること、どちらの力が優ることで結果戦のない世を導くことが出来るのか?そんな切り口から物語が展開していく作品だ。

鉄砲の『国友衆』と石積みの『穴太衆』…とこの物語の内容はともかく、読んでいて最初に気がついたのは、矛と盾と書いて「矛盾=むじゅん」と読むということだ。

そう、結局のところ力と力、技と技の競い合いの果てにあるのは、ムジュンでしかなく、これはまさに、ダーウィンの進化論でいうところの、力のある者、賢い者ではなく、変化し続ける者だけが生き残るのだということに通じている。


争いごとというのは、大概が人と人、心と心の摩擦、ぶつかり合い、恨み憎しみの連鎖、確かにそうであって、一度こじれたものを修復するのはたやすい事ではない。

でも逆にいえば、人と人、心と心だからこそ、「和することによって平ぐ」こともできるのではないであろうか。いずれにしても力で平和は築けないということだ。


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