dマガジンの時代が始まり、出版社の赤字が始まった。
みなさんは、dマガジンをご存知でしょうか。dマガジンとは、月額440円(税込)で、700誌以上の最新号が読めるアプリです。
このアプリが到来してから、出版社は赤字になりました。
出版社の売り上げは、雑誌の売り上げと本の売上の2本柱なのですが、本の売り上げは赤字なため、雑誌の売り上げでなんとか出版社は黒字を保っていました。しかし、dマガジンが出来てからは、雑誌の売り上げも赤字になってしまい、出版社の売り上げ全体が赤字になってしまいました。
出版社は、本を売っても赤字、雑誌はdマガジンがあるため売り上げが見込めない、と八方塞がりになっていきました。
そんな中で、出版社は起死回生のチャンスのために、自費出版に力を入れ始めました。
出版には、商業出版と自費出版の2種類の選択肢があります。
商業出版とは、出版の費用を全て出版社が持つため、著者はお金をかけずに本を出せます。しかし、印税は3%くらい。1000円の本なら30円です。
自費出版とは、名前の通り、出版の費用を全額著者が支払います。その代り、印税は30%~50%くらいです。一般的に自費出版の費用は、100万円から300万円。東京の出版コンサルが担当としてつくと、800万円かかるというのも聞いたことがあります。
最近の本は、タレントが書く本や本屋大賞に選ばれたような本しか売れません。YouTubeが出てきて、動画の世界になっているため、本はより読まれなくなりました。そんな中で、商業出版をしても赤字になるだけで、メリットは無いのです。
最近、自費出版の広告をよく見る人は多いと思いますが、裏ではこういうからくりがあるのです。
長年安定していた業界でも、ITの時代についていけないと、一気に取り残されてしまいますね。
読んでいただき誠にありがとうございました。
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