「いらないならばどうして殺さなかったの」

フラッシュバックした記憶に蘇った幼少期の頃の私の言葉。

母は事あるごとにわざわざ産んでやったと言うから幼い私は「そんなにいらないならどうして殺さなかったの?」と聞いたことがある。母は殺せるわけがないと言うが、私はいらないならば殺してくれればいいよ!ママ私を殺して!と笑顔で言い放った。

祖父母も事あるごとにわざわざ育ててやったと何度も怒鳴られた。その度に「育ててくれなんて頼んでない!そんなにいらないなら殺していいよ!ねえ!殺して!殺せよ!」と机に頭をぶちつけ、コンパスや爪で自傷して喚き散らした。

どちらも最後は子供のくせに生意気だ!と怒鳴り散らされて、暗い部屋に突き飛ばされて襖をバーンと締めて監禁された。

私は本当にそう思っていて、それが最善だと信じていたから、心からそうして欲しいと願っていた。だから何故この人たちが怒るか理解できなかった。

ひっきりなしに生まれる思考のなかに、いらないなら理由こじつけて捨ててくれとか、縄で縛ってどっかに遺棄してくれとかの根源は幼い頃から続くものなのかもしれない。

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