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そらごとつむぎ
2019年5月18日 17:15
小さな都会の小さな社会に閉じ込められて僕の叫びは僕の中で不協和音になったハウリングで頭が割れそうだがんばれ、がんばれ、がんばれ。脳内の音声が充満している。こんなこともできなくてお前はろくでなしだ毒親の洗脳音声がおろしたてのレコードを摩耗させる壊れるほど努力しても摩耗するほど狂信しても誰も認めてくれないものだから堪えかねて私はあの街を捨てて知らない場所へ旅に出たそれしか道がな
2019年3月15日 17:16
はめた手袋を投げ捨ててキミの頬に触れた。あの日語り合ったようにその目を開けてその脳裏に焼き付いた情景を語り合えたならば今からでもキミの生命に触れられるだろうか。いつ明けるとも知らない夜に生きたキミの叫び声が遠鳴りに聞こえた気がして左胸が騒がしい。幻でもいいから会いたくて仕立て上げたキミの幻影に心を癒された。来る日も夢で別れを繰り返す無情さを表す単位を僕はまだ知らないけれど君を消化させ
2019年2月28日 14:38
悲しい記憶は昨日雨に溶けて流れ落ち、今は清々しい風だけ吹いている。 昨日言えなかったことを言おうと電車の待ち時間。まだ息も白い3月の空気をも忘れるほど頬を熱くして貴方の電話を待っていた。ラッシュアワーのサラリーマンに紛れた卒業式の3日前。貴方がくれた言葉で泣きそうになるよ。あの日恋を知って、私のひとりぼっちの世界に陽が差して、空へ想いを馳せた。空と空で繋がっているだなんて、貴方が告げたもの
2019年2月28日 14:33
さみしいという言葉を空で繋がっていると例えたらそれは雲より儚い存在になってしまった。 始発の駅舎にただ一人世界よどうか動き出さないで終わりがないなら永遠に会えなくても構わない いかないで、いかないで馳せど、想えど、引き裂いたプラットホームに響きわたるサイレン 仙石線のホームの風に吹かれ少し涙が零れた雪の記憶が鮮明で僕はその理由を知らぬまま あの日の愛を思い出
2019年1月31日 09:47
どうして生きているのか昨日はあんなに錯乱してこんな日も今日でおさらばだと遺書をしたためたかさばってゆく記憶に阻まれて今日も死ねなかったけれども。部屋の片隅でほこりをかぶった大きなハードディスクこの手で初期化出来ないハードディスク私の人生に奇跡など、決してないけれど咲いたばかりの花を蹴散らされたあの子の遣る瀬無さをひたむきに信じ続けたあの子の勇気を消させはしない。無碍になど
2019年1月30日 17:19
涙で歪んだ世界に、貴方の影が消えた。あの日の悲しみは風が遥か遠くへ連れていった。人は誰もが内に炎を秘めているから、孤独な時に身を寄せ合い、凍てつく夜は体温を分け合う力を識っている。深く傷つき動けないときは手を当てて、まだ生きているよと教え合い、共に峠を越えよう。手札を見せ合うように痛みを分かりあうことはないけれど、心を震わせて共鳴しよう。溢れそうなほどの不幸を抱えたとしても、目の前が果てしない
2019年1月30日 17:03
オリオン座
2019年1月30日 16:58
超新星
2019年1月30日 16:52
虚像
2019年1月30日 16:40
切り取られた世界だとしてもこの目に映ったことは変えようもない事実だった。この世界が闇に飲まれるのが先かこの瞳が奪われるのが先か分かりきった答えをキミと見に行こうと決めたあの子が此処に存在した証すら忘れて僕はこの場所に存在している泣いて、喚いて、そして悟った眩しくて、無情な朝を激情を動力に走り抜けろ死に抗う術を誰も知らないからなけなしの鼓動を切り刻みキミの視界を奪う暗がりを打
2019年1月30日 09:15
ネイビーブルーのドレープカーテンの隙間から不釣り合いなほどの輝きが眼に映ったあの星は私をどれほど識っているのだろう月夜の晩に誘って欲しい場所は肉体を捨ててしか行けない場所だということを知ってか知らずかあの星はこの街の人々に等しく微笑みかけている
2019年1月30日 09:12
あの人へ投げかけたそらごとで僕は永遠に文字を紡いでいるまじないが消えることはないけれどいつかは偽りを超えるほどの真実で溢れて欲しい狂うことでしか成せなかった僕の言霊はいま君の知らない世界で息づいているよ
2019年1月26日 16:24
カルト落つる涙を纏ったならばその数だけあの子は美しくなれるだろうか流しすぎて涙はとうに枯れ果ててあの子の心は鋭くなった冷たい風に晒されてもまだあの部屋の主からの愛を欲していた憎んではいけないと言い聞かせ押入れの前の一畳もない空間で許しを乞うあの子の盲信していた主は決して愛を与えはしないけれどいつか愛される日が来ると信じていた