従業員もアーティストの一人
スウェーデン滞在中足繁く通ったスーパーで面白い発見があった。
私が見かけたかわいいエコバッグは、そこで働く店員の一人がデザインしたものだという。
また、スーパー内の壁面にも同じ店員が描いたものが見られた。
彼女は店員の一人としてそこで働いている。
また、他の店員も同様、本の著書としての活動をしており、その日はたまたま彼のサイン会が店内の一角で開かれていた。
私はこれらの店員の様子から、彼らがただ店員として働くだけでなく、一人の人間の生き方を表現する場としても活かしている様を感じることができた。
これが日本であればどうだろう。
従業員、という枠から解き放たれるまでのプロセス、従業員から一個性を持つ人間としての活躍を認めてもらえるまでの道のりは、相当に険しいのではないだろうかと思った。
副業が認められつつある日本ではあるが、会社に所属するというのは、会社の命令に従い、自由を失うことに等しい現実が今も存在している。
働くことは時間を提供すること。
その中で、このように彼らが自分らしさを働く場で表現できる環境は非常に意味深いと感じた一コマであった。
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