ウクライナのチェリストが教えてくれたこと、演奏会のお知らせ
今日は私の大好きな楽器、チェロについて。
私は高校の時にチェロを買ってもらい、それ以来チェロと親しんできました。チェロの音色は人間の声の高さと似ており、とても癒しの要素があります。
今回後ほどご紹介する、ウクライナ人のチェリストからチェロのレッスンを受けた時の話をしたいと思います。
それまで、日本では3人のチェロの先生に師事していました。
一人目の先生は高校の時に習っていた方で、寡黙な方でした。当時田舎でチェロを教えてくれる人は少なく、県外から月一度来てくれていました。
二人目の先生は私が成人してから自ら選んだ先生で、この方も寡黙ながら、いつもピアノで伴奏してくれた為、デュオの経験をすることが出来ました。その時に、フォーレ作曲のエレジーを弾き、更にチェロの世界に魅了されていきました。
三人目の先生は、私が言語聴覚士になった後に出会った方でした。とても厳しく、彼は私がうまく弾けない時は手を叩くこともありました。しかし彼は自分に対しても厳しい人だったように思います。
そして東京に来てから初めて日本人以外のチェリスト、しかもプロのチェリストから習う機会を持てたことはとても光栄でした。
ウクライナのそのチェリストが何を教えてくれたのか。
それは、ひたすら楽器と自分が一体化することでした。自分の奏でる音が本当に自分を表現する音になっているか、にフォーカスする時間に重きを置いていました。それは圧倒的に日本で受けたレッスンとは異なるものでした。
目から鱗というのは、このことかもしれません。
特に彼が戦争から避難してきた後、悲痛な思いを抱える中でそれを教えてくれたことにとても感銘を受けました。
彼は真のチェリストだと思います。
そんな彼の素晴らしい演奏が無料で聴けるコンサートが8月に東京で開催されます。
【日 程】8月30日(金)
チェロ グリブ・トルマチョブ(ハルキゥ国立芸術大学卒業)
ピアノ 坂本 里沙子 (モスクワ音楽院卒業)
【時 間】19:00~19:30
【場 所】イオンモール多摩平の森 東京都日野市多摩平2丁目4番1JR豊田駅から徒歩三分
1F森のキッチンコート(グランドピアノ)
【入場料】無料
お近くの方はぜひ行ってみてくださいね。
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