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アカリさんかわいい宣言

アカリさんが好きだ。ティアラローズさんもオリヴィアさんも登場人物みんなみんな好きなのだけど、私のイチオシはアカリさんである。
しかしいろんなところで感想を読むとあんまり好かれてない気がして悲しいので、
ここは私がアカリさんかわいい宣言をしておこう…と思いました。

悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛されるという小説・漫画の感想です。ネタバレあり。
このへんから敬称略でいきます。

確かにティアラを主人公として見た場合、アカリは自分本位な悪役なんだけど、そもそも行動原理というのか何かが違う気がする。

この物語の中で「ゲーム」の世界を最も楽しんでいるのはアカリだと思う。
オリヴィア(アクアフォレスト編の悪役令嬢)が早々にメインキャラクターとの婚約を破棄してフラグを折り、自分はキャラを愛でるのに徹すると決めて聖地巡礼を楽しんでいるのに対し、
アカリはキャラクターと能動的に関わり、本来のゲームにはなかったイベントを自ら引き起こし、世界を満喫している。
この世界をゲームの延長だと考えているこの2人の行動はなんだかとてもリアルだ。

アクアフォレスト編では、ティアラも隠しステージを探し始めたり、ゲームを知っている人間として行動を起こすので、転生組、三者三様。
(自分は元々ヒロインではないから介入しすぎないようにしようとして、がっつり巻き込まれていくのも、ティアラらしくて好き)

ティアラは前世の記憶が戻るのが遅かったこともあって、この世界をゲームのような現実と捉えてるんだけど、
アカリはVRのゲームのような感覚で遊んでいただけなんだろうなと。
ティアラはアクアスティードを1人の人間として好きになったけど、アカリにとっては好きなキャラクターの1人というか。
だからアクアスティードもナインハルツも両方好きと平然と言える。好きなキャラだから。

自分のためにティアラに怪我させようとしたアカリはダメだと思うけど、でも元々の世界の受け入れ方が全然違っていたから、あんなもやもやな展開になってしまったのかも…。

アクアフォレスト移動中にアカリから送られた手紙を見ると、自分のことを気遣ってくれたティアラを悪役令嬢じゃなくてティアラという1人の人間として好きになって、この世界を単なるゲームじゃなくて現実として楽しもうとアカリは決めたように感じられた。

まぁなんというか、アカリは不敬なことをたくさんやっているし、性格も自分勝手なところはあるんだけども、すごく楽しそうにしているので憎めないなぁという。
物語が進むにつれて、反省もするし、なによりティアラとアカリが仲良くなっていくのでうれしい。

ちなみに私、最初からアカリ推しだったわけではなくて、
漫画試し読み、ウェブ小説、漫画、文庫小説と進むうちに、
アカリやばい→わるいこではない→おもしろい→かわいい→さいきょう
という変遷があったので、キャラを把握するほど好きになるんじゃないかと思います。

ウェブ小説第2章最後のこのセリフもアカリらしくて好き。
「私は正直、結婚式に乱入っていうイベントが大好きです。だって、ときめくじゃないですか。花嫁のいる花婿が、自分を選んでくれるんですよ。――でも、私は」
「それ以上に――幸せそうに笑ってる親友の結婚式をぶちこわされるのは、許せない」

少女漫画目線で読むとティアラかわいい!につきるのだけど、
もうちょっと俯瞰して読むと、アカリ最強!という感じ。
あと漫画2巻の「アカリのゲームスタート」は可愛さ全開で大変おすすめです。最強にかわいい。


2020/04/20追記

リンク貼ってみました。2巻のリンクを貼ろうと思ったんですけど、2巻からってどうなんだろうと迷ってしまい、4冊も貼っております。

個人的には7巻くらいまで一気読みをオススメしております。

アカリさん好きな人が増えますように・・・!

#読書 #感想
#悪役令嬢



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