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掬い取る

ネタバレを含む日記です。

図書館で美術手帖を読もうと思ったけど、隣の文學界が気になったから、バックナンバーの置いてある棚のドアを開いてみた。
「平成くん、さようなら」の文字が飛び込んでくる。

書評…?と思ったら原文だった。
文學界で発表されてたことを今更知った。
知らなかった。これは恥ずかしい申し訳ない。誰か見てたわけじゃないけど。

Kindleで一度読んでるので、とりあえず本をぱらぱらして、
そういえばスマートスピーカーに話しかけるところもう一回読みたいな、
と思って一気に最後へ。

「ねぇ、平成くん」って愛ちゃんが言うたびに、
別に悲しいわけじゃないはずなんだけど、またぼんやり涙が滲んだ。

本を読んで、所謂、うるっとくる、というやつは私にも時々あって、
でもきっとこのシーンは自分と重なるところがあるから感情が昂ぶったのかなと思うことはあったけど、
このスピーカーの部分は自分が何を気にかけているのかよくわからなくて、
もう一回読み直してみて、やっぱりよくわからなくて、でも何か気になるところなんだなと思った。
文字なのに。文字列に勝手に涙するって…。

自分でも何に心を揺さぶられているのかよくわからない感覚をちゃんと意識したのは初めてな気がする。

なんだか感傷的になってしまってますが、もっと軽い気持ちで読んでます。
今日はそんな日なんだな。

ここのスピーカーへの問いかけは意味を取るのが難しそうなのにこんな的確に返事を返せるなんて、
ここは平成くん本人が答えているのでは…!
とか、色々考えてると楽しいです。
好きなところがたくさんある。

#日記 #読書 #平成くん  

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