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どしゃ降りの雨に濡れた後始末の事実はいかに

変化苦手マイペース長男(ひゅうさん)
高校3年ですが、先日数検準2級合格してますが、
日常生活は
様々なサポートあって成り立っていることを
本人は自覚してないであろう
言葉少ない、ある意味とても素直な子。

その日はどしゃ降り

フリースクールからの帰りは
徒歩時間がトータル50分くらい。
電車に乗ったらLINEで🚃マークを
「送ってね」の約束を守ってくれる。

その日のピコン♪タイミングは
滝のようなどしゃ降り雨。

わぁー、これはずぶ濡れだな。

仕事している私は、
心の中でつぶやいても
どうすることもならない中、
(まさか、家で濡れたまま過ごすんじゃないかな、、、)と、今までの彼の行動や思考パターンからの想像。

それから3時間後に帰宅。

「すごい雨だったねー。濡れたでしょ?どうしたー?着替えた?」

2階にいる長男に玄関から声をかけると

「乾いた」の優雅な返事。

「そうなの!よかった!どうやって乾かしたの?」

「扇風機」

「すごーい!扇風機で乾かしたの!乾いてよかったね!」

着替えるという、彼にとって最難関の選択ではなく、「乾かす」それも扇風機で!すごいな!
そんな問題解決力あるんだ!
やはり、彼なりに成長してるなー

濡れたまま過ごしているかもしれない可能性は
ゼロではないと思っていた私には、
嬉しい結果!

さらに!

長男の布製のお弁当袋が
ある場所にない。
ん?

「お弁当袋はどうしたー?」

「乾かしてるー」

ええええーーーーー!!!!!

すごいよ!そこまでできるなんて!
気がつくなんて!

2階へ行くと
傘の下でもびしょ濡れになったであろう
お弁当袋と布製トートバックが、
洗濯干しにぶら下げられ
その下にある除湿機の風を
きれいに受けて
ほぼ乾いている状態。


すごいなー!すごいなー!
ここまでできるなんて!
長男、いざという時、こんな風に
解決できる力を発揮できるんだ!
小学生の頃は「濡れてるから着替えよう」に癇癪起こして大変だったのに(涙



諦めちゃだめだなー。
彼は彼のペースでの成長だもんなー。
精神障害者福祉手帳取得したけど、
もしかしたら、数年後には
「必要ないですよ」なんて
言われる時がくるのかなーーーー。

その後、
玄関で濡れたままの靴を思い出したのか

「靴も濡れてる」

と、長男。

いつもなら、以前教えた新聞紙を
自ら入れているのに、
さすがに今回は濡れすぎていて
迷ったのかな?


「まずは新聞紙いれておこう。
そのあと、布団乾燥機で靴乾かせるから
一緒にやってみよう」
の提案を素直に受けてくれ、

2時間くらいたってから、
布団乾燥機を押し入れから一緒に出し、
説明書と道具を与えて
「わからなかったら聞いてね」
とお任せ。

その後、説明書通り、
1時間後には
パリッと乾いたスニーカー。

「よかったね〜
また濡れたら、一人でできるね!」

と、今後のために念を押すセリフを言ってしまう私。

まさかの新事実発覚!

翌朝、その長男をいつものように車に乗せ
フリースクールに向かう車の中で、

「昨日は乾かせてえらかったね。
あれはみんな一人で思いついたの?」

何気にそんな言葉を投げかけると
「たんたん(高1の次男)がしてくれた」

あっ!やっぱり!!!!

私の中で、どこか疑っていた
昨日の解決力。
だからそんな風に聞いた結果
ある意味納得な回答に
笑いがでるでる〜〜〜

そこからは一問一答。

「たんたんが言ったから、乾かしたの?」
「うん」
「たんたんが言わなかったら乾かさなかったかな?」
「うーん、、、、」
「お弁当袋とバックは、自分でしようと思ったの?」
「たんたんが言った」
「乾かしたのは一人でしたの?」
「うん。たんたんも一緒にした」

なるほど。なるほど。
昨日には見えなかった事実の方が
安易に想像できる。

しっかりものの次男。
私ならイラっ!としそうになることも
長男に冷静に優しく対応できる力は
一緒に育ってきたから。

あー、あらためて次男よ、本当にありがとう。
次男のサポートがなかったら、
99%の確率で
ずぶ濡れズボンのまま、
普通に生活していたかもしれないよね。

「たんたんにありがとうって言った?」
「えーーーー」と不穏な顔になる長男。
「手伝ってもらったんだから、
ありがとうは言わないと」
「えーーーー」

だったけど、
その日の夜、私の促しの後すぐ
「たんたん、ありがとう♪」と言える
長男の良さったら。

一瞬、長男への期待を大きくしたけれど、
今は今。
期待も諦めもなく、
今の長男が無事に今日という日を過ごし、
明日に向かえる。

いい。いい。
それでいいし、
それがいい。

まさかのさらなる新事実!!!!


さらにその夜(しつこいな私)
今度は次男に真相を確認。

「扇風機で乾かすように言ってくれたんでしょ?」
「着替えるよう言ったけどしないから、
乾かせばって」
「それで、扇風機で乾かすように言ったの?」
「扇風機は言ってないよ」

えっ!

「お弁当袋とバックはひゅうさんが
ひとりでしたの?」
「それもオレが言った。
ひゅうさん一人で干したけど、
ちゃんとなってなかったから
オレが干し直した」

なるほどなるほど。
だから、あの風をしっかりと受ける
見事な干され方になっていたのね!

次男はスニーカーまで口出ししなかったから
濡れたままだったのね。

これで真相は全て一致した!

その中でも、
《扇風機で乾かす》
これだけは長男の自力発想!
自力解決!

着替えることがとにかく苦手な長男なりの
素晴らしい自己解決!!!!!

冬ならヒーターの前でやっていることを
扇風機に応用したのかも。


いい。いい。
できる範囲で
自分の心地よい解決ができるなんて。
素晴らしい。


どしゃ降りのずぶ濡れという
非日常から見えた
今のできることできないこと。
兄弟の関係と協力。
私の二人への気持ちと捉え方。

今日は秋晴れに近い残暑感。
季節のように移り行く子の成長。

今日もありがとう。





サポートいただけたら嬉しいです。今は自立が難しい長男のアート作品を使ったグッズ制作販売やそのためのスキル取得など、彼と共に生きる術に活用します。