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インターンわかな 2022.05.12

はじめまして。昨日からインターンでお世話になっています、わかなです🐈インターン日記を通じてみなさんとお話しできることを心から、楽しみにしていました。
私は今ダイヤ商店街に面したコトナハウスの一室で、谷保に暮らす人たちの話し声や生活音を聞きながら、この日誌を書いています。初めての投稿で少し緊張しています、どうかお手柔らかに。そしてこれから一か月間、どうぞよろしくお願いします🍀
昨日はインターン初日ということで、お店の掃き掃除と本の上のほこり取りに始まり、ある時はお客さんとかよさんの会話に耳を澄ましながら、またある時はかよさんとぽつりぽつりお話ししながら、フリーペーパーの製本や過去のインターン日記の投稿作業などをしていました。私にとって本屋さんのカウンター側に座ることは初めてのことです。所狭しと並ぶ本に囲まれ、まるで映画の中に迷い込んだかのような時間を、その映画の主人公であり物語に欠かせない脇役でもあるかのようなかよさんと、ご一緒させていただきました。
一日、たくさんの出来事がありました。たくさんの人がやって来ました。たくさんのことを考えました。外の世界に反応し、私の心はめまぐるしく回転します。みなさんに聞いてほしいことはたくさん、本当にたくさんあります。ですが、それらを全て書き連ねてしまうとそれはもうとんでもない文量の、大変な日記になってしまいます。
そこで今日はひとまず、あたたかな夜のお話を🌙
お仕事中、私はかよさんに パン屋さんでのある思索についてのお話をしました。このお話からみるみるうちテーマが展開し、その続きのような形で、元々閉店後に決まっていたかよさんと小鳥書房スタッフのゆういちさんのお話し会に混ぜてもらうことになりました。
かよさんとゆういちさんはパッションと言うような熱いものを持っている方々です。同時に、それを思いやりに溢れた適切な言葉に繋ぎ止めることができる、優しく、素敵な方々です。私にはお二人のその作法がとても礼儀正しく、思慮深く、大人な振る舞いに見えました。一方で、大人だってみんなみんな悩み、考え、割り切れない想いをそっと秘め、生きているのだと思いました。大人になるにつれて様々なことをなんとなく、やり過ごすことができるようになっていくのかもしれません。でも、その場その場で目の前のことにしっかり直面し、真剣に悩むということは、誰にとっても大切なことだと思います。
人生のこと、コミュニケーションのこと、恋愛のこと、出会いとお別れのこと、話すこと、聞くこと、待つこと。閉店後の小鳥書房で、私たちは本当に本当にたくさんのことを話しました。それは心の奥深くにある原石をむき出しのままに見せ合い、交換し合うような、対話の仕方です。私には、お二人が、出会ったばかりの私にこんなにも大切なお話を聞かせてくれたということが何よりも、嬉しかったです。なぜなら、自分にとって本当に大切なことは話さなくても良いからです。自分という存在にかかわる大切な部分を人に見せることは、とても勇気がいることだからです。
ぽつんと灯るあたたかな光のもとで、小さなテーブルを囲み、お茶を飲みながら、お互いの本当の言葉が出てくるのを待ち、お互いの言葉に耳を傾け、自分の想いをゆっくり言葉にして手渡し合う私たちは、まるで留まり木に憩い、すっかり安心しきった様子で心のままに羽を広げ休める、小鳥のようでした。そして私には、ここはどんな場所よりも安全で、やさしい場所であると、感じられていました。ここには悪意など、入り込む隙がなかったのです。
私たちは今宵この良き場を作り、お互いの良い部分を引き出し合えた自分たちのことを、讃え合いました。感謝の言葉で、会を締めくくりました。そして23時を回る頃、まだ確かな熱を持つじんわりとあたたかな気持ちを胸に、それぞれのお家に帰って行きました。
かよさんは人生において「ご縁とタイミング」を大切にされている方です。そして私も、人と人との出会いを何よりも大切に生きたいと思っています。膨大な人の中からある誰かと自分との間に橋が架かるということ、出会うべき人に出会うべきタイミングで出会えること、その巡り合わせがやって来ることは、ほとんど奇跡であるからです。
そして、一つ一つの「ご縁とタイミング」を大切にすべく、私はいつもまっすぐな言葉を、嘘のない本当の言葉を、話したいと思います。伝えたいと思います。そして相手から本当の言葉が出てくるのを待つことができるような人でありたいと思います。私は言葉によって人と心を結んでいく勇気を、人は言葉によって心を結んでいけるのだという明るい希望を、持ちたいと思います。
どうやら「人との出会い」と「対話」が、この一か月の私のテーマになりそうです。インターン初日の夜にこのテーマを授けてくれたかよさんとゆういちさんに感謝です。
私にとって言葉を出すことは必要不可欠な作業であると同時に、怖く、悩ましく、労力のいる作業でもあります。これから一か月間、小さな声でお話しするような温度感で、名前も知らないたったひとりの誰かに、画面の向こう側にきっといるはずのまだ出会えていないあなたに、話しかけるように、語りかけるように、インターン日記を書いていけたらいいなと思います。私の綴る文章がみなさんとの“対話”となりますように、願いを込めて💫
水~土曜日は小鳥書房に、日~火曜日は東京のどこかにいるかと思います。よかったらお店に遊びに来てください。もしよければ、みなさんのお話しを聞かせてください。そして私のことも少し、知ってもらえたら嬉しいです。私はみなさんと出会いたいです。
長い長い私のお話を聞いてくださり、ありがとうございました。
それでは今日はここまで、また明日🌙

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