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17日目:『助産院で絶対産んだ方がいい』というタイトルから浮かんだこと

前提として、『助産院で絶対産んだ方がいい』というタイトルを見ただけで、中まで読んでいない。正確に言えば読む気が持てない。
なので内容がどうとかは何もない。タイトルに反応しただけなので。


いずれ子どもを持つとは多分子どもの頃から思っていた。
子どもと関わる仕事についていろんな情報を得ていくうちに、何となく産むなら助産院がいいなと思っていた。
ありがたいことに恋人ができて、結婚して夫になって、現実としての出産が指定距離内に入ってきた。

それとは別で、子宮筋腫がずっとお腹の中にいた。
結婚前から診察して気にはしていたけど、改めて結婚後に婦人科で測った時には8cm×8cmの割と大型なやつになっていた。
薬を飲んで小さくしないと内視鏡では難しいと言われ、半年以上薬を飲んだ。
生理を止めて体を更年期状態にする薬だったので、もちろん妊活はできない。
出産方法についても先生には最初から「自然分娩になるか、帝王切開になるかは子宮筋腫を取る手術してみないとわからない」と言われていたし、私もなったらなったで仕方がないとそのときはそう思っていた。

今年の6月に手術があり、無事に終わった。
先生に結果を聞くと、筋腫が子宮とくっついていたので少し削ったらしい。
そのときも出産方法としては、「ん〜〜できたら帝王切開が安全かなと思うけどお医者さんによっては自然分娩でもっていう人もいると思うしん〜〜〜でもうちの病院で産むなら帝王切開になるかなぁ〜」と、優しい先生はぼやかしぼやかし説明してくれた。

それは、希望を持っていいってことでいいですよね?
諦めの悪い私はそう思った。
何とかなると勝手に思っていた。
今思うと、何となくふわふわとしながらも、それこそ”絶対”に近いところで助産院がいいと思っていたんだなと思う。

8月。
帰省ついでに、たまたま教えてもらった近くの助産院に見学と話を聞きたくて連絡を取った。
これまで里帰り出産を考えてはいなかったけど、こんな近くにあるならありじゃん!とうきうき新しいプランまで考えていた。
すると、次の日返ってきたメッセージは「安全に出産するガイドラインからは外れているため受けることができない」との言葉だった。
初めてはっきりできないと言われた瞬間だった。
そっか、と思った。
おまけに、返事を返したらそれっきりメッセージは返ってこなかった。私はもう少し慰めて欲しかったのに。
大学の時から憧れていた助産院での出産は、ここで絶たれた。


子どもを持ちたくても持てない人もいるし、
生みたくても産めない人もいるし、
それは子どもに限らず、なんだってそうだ。思い通りにはいかないことだってある。
私が引っかかったのは、”絶対”の威力だと思う。
「助産院で産んだ方がいい」「絶対」

そんなの選択できるなら絶対そうしてる!!!!!!!!!!!!!

つらい。
絶対そうしてたんだ。

私は簡単に軽々しく、人には”絶対”こうした方がいいよって言わないように気をつけよう。
そうできない人だっているんだ。
想像力を持とう。

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