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自分の部屋に回転寿司をひきたい

私は生命線が短い。

占いに行ってもよく言われる。むしろ行かなくてもわかるくらいには、自分の生きるエネルギーが少ないことを自覚している。

早死にするかどうかはわからないけれど、特に長生きしたいとは思っていない。ごはんをたくさん食べすぎると、すぐ消化しきれずに胃腸から調子を崩す。スケジュールがつまりすぎていると、休む時間が足りなくてメンタルも崩れ、体もあちこち痛くなって、とんでもないことになる。

あとは、とにかく眠っている時間が人より長い。

タイトルは、ドラマ「カルテット」の中で、満島ひかり演じるすずめちゃんのセリフ。夢はありますか?と聞かれて彼女はそう答えた。「自分の部屋に回転寿司をひくことです」と。(ああ、この満島ひかりさんの美しさよ)

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すずめちゃんはよく寝るキャラクターだ。どこでも寝られるし、いつでも寝ている。起き抜けにポテチの袋の端にたまっている、チップスのかけらをパラパラと口に流しこみ、また眠るシーン。リビングの机の下に頭を入れこんで、頭かくして尻隠さず状態で寝ている姿。周りに誰がいようとお構いなく寝続けられる。いつでもパジャマみたいな服で、お昼ごろ起きてきたと思ったら、水を飲んでからもう一度寝ると言う。

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まさに私を見ているようだ……。世の中には働き者の人が大勢いることを知っていて、そんな人たちに比べると、私が一生のうちに貢献できる労働力の少なさを思って申し訳なくなる。しかし、私は多くの時間を眠りについやさなければ、生きていけない。これは、だらしがないことや、面倒くさがりという言葉だけでは語れない、生き方の問題なのだ。

今日は、勤労感謝の日。祝日だ。文学フリマ(通称:文フリ)というのに行ってみたいな~と前々から思いつつ、この祝日に東京で開催されていることを知り、行ってみたいな~とまた昨日も思ったのだが、やはり私は家にいて眠りたかった。外は寒いし。私は平日は会社員として働くが、基本的にはひきこもり。

そんなこんなで、実は眠り方をもっと極めていきたいと思っている。もっと極めていくと、たぶん未来予知とかできるようになるんじゃないかな~と薄く思っている。今でも、デジャヴは多いので、その力がコントロールできればいいなぁと、けっこう本気で思っている。

私には、その時々によって異なる眠りのブームがある。

・起きたときに夢を記録するため夢に注意深くなりながら眠ること。

・瞑想をしながら、だんだん太陽に近づいていって、わーあったかい!わー熱い!って思いながら眠ること。(やばい人みたい)

・クラシック音楽(眠るときは特にバッハがいい)を聞きながら眠ること。

・ヨガをして、十分に股関節をほぐしてから眠ること。

・いい香りのピローミストを枕に振りかけて眠ること。

などなど色んな眠り方を試して、はまって、楽しんでいる。

最近は「手を離す眠り方」にはまっている。どういうことかというと、怖さに身を委ねて闇落ちしていくイメ―ジ。眠ることは意識を完全に落とす作業なので野生本能的には怖いものだ。サバンナで安心して眠ってしまえば敵にいつ襲われるか分からない。(我が寝室はサバンナではない)

しかし、その怖さに身を委ねてみて完全に「どうなってもいいや」精神で眠りに立ち向かう。ちょっといい夢見たいなとか、お腹へったなとか、仕事終わってないなとか、よだれ垂らさないようにしようとか(笑)そういう現世への縛りはすべて断ち切る。要は悩みも欲もない状態へと、自分をチューニングしているのかも。

もう起きあがることはできないかもしれない……みたいな恐怖感と共に、眠りへと落ちていく。そうすると1時間くらい、もしくは30分くらいの短い時間で目が覚めるのだが、ものすごく深く眠る事ができる。最近は疲れているのもあって、こんな眠り方でお昼寝する。在宅勤務で頭が痛い日なんかは、お昼休みにお布団で寝たりする。(仕事のときは、一応アラームはかける)

ただ不思議なことに、眠りというのは眠れば眠るほど取り憑かれるものでもあるので、用法容量には注意してね。適度に体を動かしたり、ご飯を自分で作ったり、外で働いたり、人に会って話すことも、生きていくためには絶対大事なので。


エチカ

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