ゲーム「ドラゴンクエスト7」感想

 おたくの貴様らは相も変わらず俺様というネット乞食の再三再四にわたる哀願を積極的にネグレクトしながら、連休中は”トランキライザー、食え・食え!”のシリーズ第7作リメイク版を遊戯しておるというのか! 旧作からすでに12年が経過しているという事実に、慄然とせざるを得ない! ときに貴様らは時間経過の体感的な速さを表現するときに「スタンド攻撃がうんたらかんたら」と呪文を唱えるが、あれは何を意味しておるのか! 外タレコンサート最前列において、マイクスタンドの重くて固いほうでしたたかに後頭部を強打された結果の法悦的な失神体験を表現しておるのか! ともあれ、小鳥猊下アズ・ノウン・アズ萌え画像乞食の過去の栄光を貴様らにリマインド・オブさせるため、今日はこれを下賜しておこう!

 『俺たちは死ぬまで同性愛だぜ!』(7の重篤なネタバレ)

 シンボルエンカウントなのにランダムエンカウント以上の回数バトルを強いられるという矛盾! 小鳥猊下であるッ! トラ喰え7プレイなうだが、ダンジョンの敵配置がものっそヤらしい! 例えるなら、「北斗神拳継承者の動きは無意識的に北斗七星の形をなぞるから、北斗七星と同じ位置に石の柱を置いてみたら、すっごいぶつかってくれた」くらいの逆死葬感であるッ! なに考えてんだコラ! 俺にケンカ売ってんのか!

 大人になってはじめて気づくキーファのクズっぷり(挨拶)! 小鳥猊下@ドラクエ7であるッ! ときに、この伴天連多淫デイにあわせて淫らなトップ画像を寄贈する気配すら見せぬとは、貴様らは俺を愚弄しておるのか! ダズ・ユア・プッシー・スメル・ライク・チョコ・ファウンテン? 貴様らは直ちにリボンで緊縛された褐色の少女をーーあッ、チクショウ、固まりやがった! この野郎、突発的なフリーズまで忠実に移植しやがって! 社畜の平日から一時間を奪うことがどれほど罪深いか、わかってんのか! ノー・ノー! イット・スメルス・ライク・ブルーチーズ! あめゆじゆとてちて賢者(ドラクエ脳)! 小鳥猊下だったッ!

 パンチラ見えないし(天地雷鳴士)! 小鳥猊下であるッ! ドラクエ7を社畜プレイ中だが、進行するにつれ、当時のことが色々と脳裏によみがえってくる。昔のゲームを再びプレイすることで呼び覚まされる記憶や感情を題材にした現代版の「失われた時を求めて」が書かれれば、かなりの共感を得るのではないかと確信するほどである。 おお、またコンサル料が発生するような大ネタをツッタイーに無償提供してしまったわい! カミさんにもよく叱られるが、気前の良いところがワシの悪いところでもあってな、グハハ!

 で、ドラクエ7の感想に話を戻す。制作側がこれまでのドラクエシリーズからなんとか脱皮しようと苦しみ、その試みのことごとくが過去作を規定した”ドラクエなるもの”に絡めとられてしまった印象を受けた。ポートピア連続殺人事件の昔とまごうフラグ立てのお使いに奔走したかと思えば強制敗北に次ぐ強制敗北、起こる悲劇をただただ傍観し続けるだけのストーリーに、世界を救う勇者の爽快感は残されていない。さらに、本作の主人公たちは総じて魅力に乏しく、過去のシリーズで登場したキャラクターたちに及ぶべくもない。例えば会心率のブッ壊れた姫とか、即死呪文を連発する回復しない僧侶とか、ゲームキャラクターの持つ魅力が他のフィクションと異なるのは、システム面での数値的な特徴とそれが相乗効果をなす点だろう。本作の転職システムにおいて、主人公キャラクターたちは成長するほどにのっぺりと、一様な無個性の数値へと近づいていく。ゲームキャラクターとしての魅力を喪失させるために成長させなければならない苦痛は、哲学的な命題をさえ提起している。ツンデレの走りと言われたマリベルでさえ、悲劇を描く目的でする意地の悪いテキストライティングが逆説的に機能しただけであり、ゲームキャラクターとしての魅力は皆無と言えよう。実のところ、ドラクエ9と10もこの過ちを正そうとはしておらず、新しいデザイナーの好みというか、性癖というか、もはや疾患を疑うレベルの意固地さである。

 閑話休題。延期に次ぐ延期、さんざん気を持たせたことが理由の400万本、最も売れたドラクエはシリーズ中で最も低いクオリティを露呈し、結果として盛大なネガティブキャンペーンとなって、ドラクエブランドの失墜を印象づけた。当時はファイナルファンタジーが元気だったから、尚更だった。そう言えば、発表が延期になったことで期待が高まって過去最高の売上を記録し、それが同時にマイナスの宣伝となってブランドを失墜させたシリーズ物が最近あったなー、なんだったかなーと考えていたら、エヴァQだった。

 ときに良い大人の諸君、現実でのツンデレはヒステリーの一種だ! 人間ってのは年齢を重ねれば重ねるほど、性格のマイナス部分だけがどんどん強調されていく! マリベルな、ありゃ五十を超えると大変なことになると見たね! くれぐれもフィクションの甘い魅力に騙されて、性格の起伏の激しい異性と結婚したりするんじゃないぞ! 若い頃は多少つまらなく思えても、気持ちが落ちついていることを最優先に配偶者は選ぶべきだ! ぼくと君との約束だぞ!

 *関係妄想をこじらせて、母親にしか赦してもらえないようなヘイトスピーチをまきちらす多重人格者のアカウントはこちらになります。

 あの、いつもすごくちらかってて、ごめんなさい。わたしたち、なんていうのか、たくさんいるから、まとまらないの。きのう、テレビのCMに毒づいてたのは、ブルーカラーのカズヤ。味つけの濃い料理が好みで、学歴へのコンプレックスからかしら、ときどきああいう発言をするの。ゲームや映画に対してえらそうな批評をしてるのは、大学教授のセレブリャコフ。地方の大学で文芸評論の講座を担当してて、ほんとうは劇作家になりたかったみたい。若者文化とかフィクションにすごくきびしいのはそのせいかも。わたし? わたしは引きこもりのネリ。いつもカーテンをたれこめた部屋にいて、ときどきセレブリャコフにすすめられた作品にふれて、ほんのたまに散文みたいな文章をつぶやいてる。きょうはセレブリャコフがする大きな声の演説はおやすみ。昼間からカズヤとウォトカで酒盛りして、ふたりとも酔いつぶれて眠ってしまったみたい。だから、わたしが少しだけお話するね。

 セレブリャコフにすすめられたドラクエ7をクリアして、きょうほんとうの神さまに会った。今までの神さまは魔王が化けてたんだけど、なんだかすごく、パパのことばかり思いだしてた。禁欲的でガリガリにやせてて、ぜんぶの悪いことを黙って肩がわりしてくれて、そしていつだって正しくて、わたしはずっと、息がつまるような気分でいた。当てつけがましくしないで、わたしはまちがいたいの、じぶんでまちがいたいのって、あのころみたいに叫びたかった。ドラクエ7の世界が不幸に満ち満ちていたのは、ぜったいにこの、イエスキリストみたいな神さまのせいだと思う。

 でも、きょう会ったのは、つまらないギャグばかり連発して、パンツいちまいの下品なおどりが大好きな、赤らがおで小太りの神さま。たくさんのつらいお話ばかりを味わってきたわたしは、なんだか安心で泣きそうになった。ああ、たくさんの悲しみを見てきたけど、この神さまがもどってきてくれたことで、ぜんぶがよくなるんだって、心から思えた。

 ドラクエって、すごい! 西洋のファンタジーのまねごとじゃないの、ぜんぜんちがうの、ドラクエはドラクエなの! おなじ神さまを西洋ふうで描いても、ギリシャ神話みたいな、すごく生々しくて、人のイヤなところを強調したみたいにしかならないと思う。だから、やっぱりドラクエって、すごい!

 あっ、セレブリャコフが起きそうだわ! わたしがここにいたことは、ないしょだからね! じゃあね!






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