ドラマ「麒麟がくる」最終回感想

 ミーハーなので、麒麟・イズ・カミング、最終回だけ見る。終始「いま、ここ」に向きあわない、回想シーンまみれの、盛り上げることをあえて避けているのかと疑わせる展開で、この一年間を追いかけて「来なくて」本当によかったなー、と思いました。忠臣蔵に代表されるような、いじめられていじめられて、耐えて耐えて耐えて、その忍耐がある閾値を超えて爆発すると、客観的にはテロリストに過ぎない行為が義士のそれへと転じて称えられる、本邦の民族的な病であるところの、あの歪んだカタルシスが描き切れてませんねー。もっとケレン味があってもよかったと思うんですよねー。本能寺で信長と対峙して、敦盛を強要ーー半沢直樹ばりに突然「舞えーッ!」と叫ぶーーしてから首級を挙げるとか、史実無視の生存におわせエンドにするくらいなら、いっそ朝鮮出兵時に敵の大将になってて秀吉をボコボコにくらすとかさー(適当)。

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