アニメ「マクロスFB7」感想

 オマエら素人さんはマクロスってえと、初代とかプラスとかゼロとかフロンティアとかをあげるんだろうが、オレのような玄人に言わせりゃ、ぜんぶ女子供のお遊びみたいなもんさ。セブン一択、これしかない。

 朴念仁のキチガイ主人公にチンクシャヒロイン、昭和の遊園地のパンダほども動かない戦闘機、4クールもあるくせに三分の二ほどが不要な話数の上に未放映の話さえいくつかあって、おまけに別に放映されなくても大筋の理解にゃ、まったく支障がない。予算もCG班も作曲家も、良い作品にするため考えられる要素はことごとくプラスに取られて、まさにダメロボットアニメの大三元の二乗、日曜朝のお目汚し、再放送なんて望むべくもない。だけど、DA・MEじゃない、DA・MEじゃない、ファイヤーボンバー、DAMEじゃない。

 オマエらさあ、マクロスってどれも歌で異文化交流する話だと思ってるだろ。でもじつのところ、歌で弱らせた後は、やっぱミサイルでブッ殺してんだよ。歌を聞いて恭順の姿勢を示した少数だけをゆるして、残りはぜんぶブッ殺してんの。これって、まんま米帝のやり方じゃん。マクドとハリウッドで相手の文化土壌を弱体化させてからぶっといミサイルぶちこんで午後の散歩みたくアーミー送りこんで制圧してさ、全然おなじじゃん。

 でも、セブンだけはちがうの。ほんと、歌だけなんだよ。ブチこむものは歌しかないし、身を守るものも歌しかないし、歌がきかないと主人公、アッサリやられちゃうのよ。あれっ、これってどっかの国のやり方とまるきり同じじゃん。特殊な文化バリヤーだけを発し続けて、そこに共振すれば仲間になるのは勝手で、もし通じなきゃ粛々と殺されていくだけ。

 つまりさ、数あるマクロスの中でセブンだけが唯一、西洋史観のくびきから解き放たれてるのよ。これしかねえって思いこんだキチガイのキチガイはさ、感染力があるんだよ。このキチガイじみたセブン押しのテキスト読むだけで、なんとなく伝わんだろ? 

 なに、ツー? ファック・ユー、ブチ殺すぞ……!! ありゃ、真性のそびえたつクソだ!

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