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Shijima

花びらが落ちている。
それは、終わりの予兆。
私は終わりへと向かう花を観察し始めた。

これは、その記録。


終わりという区切りは、どこだろうか。
花びらがすべて落ち、その花びらの色が変わっても、それは美しかった。


静寂の中で、終わりについて考える。
花びらがすべて落ちたのだから、花としては終わった。
けれども、花だったモノはまだそこに在る。
そして、変化を続けている。
そうやって変化し続けていく限り、終わりはないという気がする。
終わりと始まりが絡み合う。

終わりも始まりも、とある瞬間を切り取る主観のような気がする。
だとしたら、それは写真を撮る行為に似ている。

終わりの静寂から広がるのは、まだ上手く説明することが出来ない、写真を撮る理由かもしれない。

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