見出し画像

中1息子のジョブハンティング

ちょっと今日は息子の話。
オーストラリアでは、学校の新年度が4月ではなく1月末にスタートします。うちの息子は今年晴れて中学生になり、それと同時に急速に親離れが進みました。
 
一人でバスを乗り継いでの登下校、帰り道での寄り道・買い食い、週末は友達とマウンテンバイクやショッピングセンターで買い物…などなど、一気に世界が広がり、家族と過ごす時間が急激に減った代わりに外で友達と過ごす時間が増えました。
 
家庭内での息子担当の仕事は毎日の「ごみ出し」と、「週末の洗車の手伝い」と数年前から決まっているのですが、自分から気付いて動くことはまずありません。言われてイヤイヤやるか、又は何かしらの言い訳を探して逃げるか、毎回そのどちらかです。
 
そんな中、先週末も、息子は友達数人と電車でショッピングセンターに行きました。お小遣いを使い果たしお金がなかったようで、「ケンタッキーでランチだけしてくる」と言って出ていきました。

数時間後、家に帰ってくるなり今度は、「近所の人の車を洗う仕事をしてくる!」と言って、バケツとスポンジを持って大慌てで出ていきました。
 
初めは何のことを言っているのかわからなかったものの、次第に何を考えているのかが見えてきて、「えっ?飛び込みで?」「自分のうちの車もまともに洗ったことがないのに人様の車を洗ってまさかお金をもらおうっていうの?」とちょっとパニックに。

そして3時間後、バケツを持って汗だくになって帰ってくるなり、30軒の家を回って1軒だけ洗車をお願いしたいと言ってくれた老夫婦のお家を見つけ、洗車代として15ドルとリンゴジュースを頂いた、と。

「え~〜っ!!お金を頂けるようなちゃんとした仕事をしたの??」と聞くと、「友達と3人で1時間半かけてちゃんときれいにしたよ。15ドルを3人で分けたから1人5ドルずつもらった」と。
 
その後息子は、仕事から戻った夫から「家の手伝いもちゃんとできないのに人からお金をもらおうなんて何を考えてるんだ!」とガツンと叱られました。

私も、そりゃそうだよ~と思いつつ、でもショッピングセンターで買いたいものがあったけどお金がなくて買えず、きっと友達と知恵を出し合って何とかお金を稼ぐ方法を考えたんだろうなぁ、と理解する気持ちもあったり。

仕事をくださったご夫婦には迷惑かけなかったかしらと心配しつつも、普段若い子供と接する機会なんてないだろうから、ボーイズとの時間を楽しんでくれたんだとしたらいいなぁなんて、ちょっと微笑ましいような気持ちにもなったり。

子供の親離れって、親として必要とされなくなって寂しい気持ち半分、これからどんなことが起こるのか楽しみ半分。中1息子の自立への冒険の旅は始まったばかりです。

最後までお読みくださりありがとうございます🍀


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?