見出し画像

23. 女王蜂 - 火炎(情熱と喜び)

「星は青いほど高温である」という、幼い頃に知ったちょっと意外な事実を思い出してしまうくらい、この青い髪のアーティストの歌にもの凄く高温の情熱を私は感じました。これほどに情熱的で切ない曲は、もしかしたら他にないんじゃないかなと思うくらいに。

女王蜂の「火炎」が聴けるリンクはこちら↓


私は気に入った曲の歌詞について考察するのが好きなので、「Party is over それでも踊りたかった 眠れないくらい」という出だしで始まるこの曲のPartyは、いったい何の比喩なんだろうと思いを巡らせました。「Love is dying」(愛は死にかけている)と歌っているから、「Party」は恋人との楽しい時間の比喩?

それとも、「身体は気づいている 僕らはいつか消える ゆるやかに若さを溶かして」と歌っているから、「Party」は青春や若さの比喩?
それとも、「それでも踊りたかった」「燃やしちゃうぜ yeah」と歌っているから、「Party」は観客を盛り上げる自身の音楽活動の比喩?

それとも、これら全部の要素を含めて「Party」という表現にしているのでしょうか?このアーティストの低音から高音まで滑らかに歌い上げる歌唱力も神業的に素晴らしいのですが、こんな風に色々と考えさせられる、独創的な歌詞もこの曲の魅力ですよね。また、歌詞のところどころにある韻の踏み方も、非常に美しいのです。ちなみに、私が特に好きな韻は以下の2つです。

「ああまだ間に合う ああただBurn it up」
「Sorry darling そんなに甘くないよ でもきっとそんなに悪くないよ」

曲を実際に聴くとわかるのですが、「ああまだ間に合う」と「ああただBurn it up」の音が非常に近いんですよね。音は非常に近いのに、意味は全く異なり、日本語と英語を織り交ぜて韻を踏みつつ、文脈として成り立つ凄い技術だと思います。また、「そんなに甘くないよ」と「そんなに悪くないよ」の2つのフレーズの全ての音が非常に近いのに、意味は全く異なり、文脈として成り立ちつつ、主人公の視点を否定から肯定にあっという間に変換させるという面白さがあります。

歌詞の中にもそのアーティストの情熱や、工夫や、様々な思いが感じられますよね。この曲はネットサーフィンをしている時にたまたま見つけた曲なのですが、何回も聴きたくなるくらい凄く感動しました!「女王蜂」の曲は、これからも時々チェックしていきたいと思います♪


P.S. コロナ禍で様々なアーティストが苦境に陥っていますので、ファンの方は可能な限り月額音楽サービスで曲を聴いたり、曲自体を買ったり、グッズを買ったりしてぜひアーティストの活動をサポートしましょう!!

※こちらが月額音楽サービスSpotify(無料プランあり)のURLです♪
https://open.spotify.com/search/%E7%81%AB%E7%82%8E

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?