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「内藤美和 二十五絃箏リサイタル」

「内藤美和 二十五絃箏リサイタル」行って参りました。

面白かった!
リサイタルの楽しみの一つにプログラムがあります。
1回限りのコンサートで演奏出来る曲は、とても限られます。
その中で、何をテーマにどんな曲を選ばれるのか。

もちろん、事前のフライヤーにも載せてくださっていますが、実際にそれらの曲を順番に聴いていくことで、なるほどなるほど、と頷かされます。

1曲目に演奏された「津軽」は、二十五絃箏の多彩な音色で、津軽の景色が表現されています。箏なのに、まるで津軽三味線が鳴っているかのような錯覚に陥りました。
2曲目は、二十五絃箏の前身である二十絃箏のために作られた「物云舞」。
そして、後半の現代の曲へ移ります。

箏は様々な他の楽器とも演奏され、そのコラボレーションも楽しみの一つです。

「チェロと二十五絃箏によるブラームスへのオマージュ「Dual-Focus」」。
二十五絃箏とチェロ。
この組み合わせは初めて聴きましたが、とても合うのですね。
それぞれ違う木で作られた楽器同士が響きあい、美しい世界を堪能させていただきました。

最後は今回委嘱初演の「涙のうちに種蒔く人は・・・Qui seminant in Lacrimis」
二十五絃箏という楽器を余すところなく使い切り、鳴らしきり、作曲者・演奏者両者の二十五絃箏への想い、野坂操寿先生への想いがひしひしと伝わってきました。

今日もまた、幸せな気分で家路につきました。

*箏の波では、演奏会情報をご案内しております。是非、生の演奏を聴いてみてください。
https://gainful-butter-9171.glideapp.io/

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会場 銀座王子ホール
日時 2021年10月22日(金) 19:00
プログラム
津軽/野坂惠子作曲 1986
二十絃箏曲「物云舞」/伊福部昭作曲 1979
チェロと二十五絃箏によるブラームスへのオマージュ「Dual-Focus」/井上鑑作曲 2013
【委嘱初演】涙のうちに種まく人は・・・Qui seminant in Lacrimis 二十五絃箏のための op.180/権代敦彦作曲 2021
演奏
内藤美和(二十五絃箏、二十絃箏)
江口心一(チェロ)


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