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押しこめた感情があらわれるとき

何年か前、その頃とてもお世話になった人に誘われてとあるセミナーに参加した。
その人の旦那さんも来られていて、旦那さんとも何回かお会いしたことがあったので3人で横並びで2時間ほどのセミナーを受講した。

そしてその翌日か翌々日に私はインフルエンザに罹った。
関節痛と頭痛、熱にぐったりしながら、私は彼女にメールをした。
そして身体が楽になる呼吸法というものを教えてもらった。

5日ほど後、元気になった私は
「あの時はありがとう。元気になりました」
とメールを送った。

そうしたらこんな返事がきた。
「元気になるまでは言わないでおこうと思っていたんだけれど、私まだあなたから『インフルエンザになった。なってごめん。もしうつったらごめんね』と聞いてない。」


びっくりした。
あまりにびっくりして、頭が真っ白になった。
そして「怒ってる!怖い!!」と思って、慌ててメール返信した。

「ごめんなさい。自分のことでいっぱいで頭から抜け落ちていた」
というようなことを、いろんな言葉でひたすら謝った。
もうこれは卑屈な態度だな…と思いながらも、謝った。
怖かった。
怒ったなら、もう付き合いがなくなってしまう…と。
めちゃくちゃにこき下ろされるんだろう…と。


数年が経ち、ふとこのことを思い出した。つい先日のことだ。
そして改めて感じた。

私はあのとき怒っていたんだということに。
理不尽じゃない?それって。とものすごく怒っていた。
けれど嫌われるのが怖くて、でも怒っているということは隠しきれなくて、そして必要以上に卑屈な態度で謝った。
(こんなにも私は傷ついた、ということを言外に伝えたかったのだろう)

あのとき本当に言いたかったことは別のことだった。
「なぜ私が謝らないといけないの????」ということ。
そしてその他にもいろいろ。


あのとき本当に言いたかったことを押しこめたから、私はそれからこんな場面によく出会った。
「私が悪いわけじゃないはずのに、どうして謝らないといけないのか」

その他に、悪いことをしていないと思っているのに謝らなければならない場面を見ると、自分が関わっていなくても過度に反応した。


あのときの自分の押しこめた感情は、ものすごく強いものだった。
先日ふと思い出したのも(それまでにも何回も気づけ~!という出来事は起こっていたが)、「今だよ。今もうケリをつけておきなよ」ということかもしれない。

あのときの自分の気持ちを受け止めにいってこようと思う。
そして本当に言いたかったことを感じてこよう。


#理不尽なこと #言えなかった #押しこめる #インフルエンザ

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