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下駄で転んで、下駄で回復した話

着物のときは、下駄か草履が好きです。それらで歩くことはなんの苦痛もなく、快適だなあと思っていましたが、2ヶ月ほど前、着物と下駄で出かけたときに、すってーん!と転んでしまいました。下駄が悪いわけでも危ないわけでもないのですが、他のことに集中して歩いていたのがいけなかった・・・(ちょっと覚えたい文章があって、それを書いた紙を見ながら歩いていたんです)意識が別のところへ行ってしまっていたんですね。ただ転ぶというより、転がりました。「これこそ、すってんころりんだわ、、、」と今になると思うのですが、その時は必死です。

誰にも見られず(それだけはよかった。恥ずかしすぎるので)なんとか立ち上がって歩いて、誰にも悟られないように用事を済ませ、家に帰ったのですが、家についてほっとしたせいか、そこからみるみる腫れて、痛みもひどくなり歩けなくなりました。家の中ではお尻をついて移動です。

たまたま日曜日だったので病院ではなく、いつもお世話になっている整体の先生のところへ夫に連れて行ってもらい、丁寧に施術してもらいました。そのおかげで、足首はなんとか力を入れられるようになり、家に戻る頃には歩けるようになりました。整体すごいな!と心から思いました。助かりました!
ただ、ひびが入っているかもしれない。それは時間が経たないと治らないねとのことで、翌日病院に。整体の先生の予想通り、薬指のもとのほうにひびが入っていました。

治療は、テーピングを巻いて無理しないように過ごすということでしたが、痛いのと、腫れているので靴は履けません。男物の大きなサンダルなら履けそうですが、患部には触れないのですが、力のいれどころがなくひびの入った部分が痛みます。
ところが、下駄なら履けます。重心の位置が内側になるので、痛みが感じにくいようです。転んだときの下駄を履くのは、家族に何か言われそうかなと思いましたが、実際それしか履けないので仕方ありません。再び履いて、今度は慎重に、慎重に歩きました。
それからは靴は履かず(履けず)、下駄生活。歩き方はゆっくりでしたが、翌日から買い物にも行くことができました。(着物生活も翌日から復活)

下駄のいいところは内側に重心をかけて歩くこと。私はスニーカーを履くと、かかとの外側が減ることが多いので、良い歩き方ができているとは言えないと思うのですが、下駄しか履けないというこの状況はチャンスだという気持ちになりました。

そして1ヶ月半。足の痛みは消えました。歩き方はというと、
意識を中心(親指と人差し指)に持っていくことが自然となってきました。再び整体に行くと、歩き方が変わってきた(良い方に)と言われました。

転んでもただでは起きなかったというお話でした。
(写真の下駄はほぼ毎日お世話になっているもの)

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