生まれ変わり分析
皆さん。唐突だが、生まれ変わりはあると思うだろうか?
私は理論的に考えて、ないと思っている。
その理由を私独自の分析に沿って説明していこう。
まず、生まれ変わりの仕組みを分析してみようと思う。
生まれ変わりとは別のものに形を変えて再び生まれてくることを言う。
この文言から考えるに、肉体は別だが、魂は同じであると読み取ることが出来る。
ここで魂という非現実的なものに言及すると分析が終わってしまうので、そこはご容赦頂きたい。
この魂に科学的に少し言及すると1901年の研究で人が死ぬと体から21グラム失われるというのがあるが、今回の主題はそこではない。
話を戻そう。肉体は別だが魂は同じ。
ここから二つのことが分かる。
一つ。肉体と魂は別々の状態にすることが出来る。
二つ。肉体と魂の数は同じではない。
詳しく説明していこう。まず一つ目の肉体と魂を別々の状態に出来るという理解は、魂の状態が同じ(生まれ変わり)という考えの元である。
つまり、同じ状態の魂という核とでもいうのか?その核を次々と多くの時が経つにつれ、その時代に存在している肉体に入れ替えていることになるのだ。
でなければ生まれ変わりとは言えない。
少しでも、以前の肉体に灯っていた魂の片鱗を引き継いでいなければ、そもそも他人と変わらないからだ。
それに別の状態にできなければ、生まれ変わりという概念すら成り立たなくなる。
次に肉体と魂の数が同じではない。
これは分かる人がいるのではないだろうか?
単純に生まれ変わりの仕組みが魂の入れ替えだとするなら、魂の総存在量と肉体の総存在量が同じでは成立しない。
何故なら、魂を入れ替えるには、入れ替える魂の総存在量より肉体の総存在量が多くなければ成立しえないからだ。
これらの理解からまた新たな疑問が浮かぶ。
最初の魂の発現はどのようにして行われたのか?(正確には起こったのか?)
この時点でまた新たなことが分かる。
魂の継承が最初とその次で仕組みが異なっている。
つまり、最初は無からまたは何らかの現象などを起点にして発現しているのに対し、その次からは、形がほぼ保たれたまま継承されている。
通常、継承とは途中から形を変えないものだ。
生物の繁殖方法を想像してもらうと分かり易い。
哺乳類は哺乳類の。爬虫類には爬虫類の継承法があり、それは途中から爬虫類から哺乳類の継承法に変わるというのは聞いたことが無い。
もちろん、私が知らないだけで、そういう生物がいるのかもしれない。
それに、両生類にも言及出来るが、こと魂の継承に至ってはこの継承方法が一世代と二世代で種が変わるかのような、まるで種が違うかのような継承方法の変化は違和感を感じざる負えない。
私は生まれ変わりという考え方に一つ目の矛盾をここで感じている。
明らかに不自然な点だ。
次に、データの引き継ぎだ。
そもそも論として、新しい肉体に魂が乗り移る際、ある程度は以前の肉体時と同じような記憶?もといデータのようなものを魂が持っていなければ、生まれ変わりとは言えないだろう。
大抵生まれ変わりは本人は自覚していない。(ここも合理的ではない。)
そして偶に前世の記憶として、以前の肉体に宿っていた時の記憶を引き継いでいるパターンが存在する。
ここで、魂データの引継ぎには二つのパターンが確認できる。
一つ。どうして生まれ変わりと断定できるのか分からないが、記憶等をまったく引き継いでいない。しかし、ただ生まれ変わりと断定しているパターン。(恐らく今の人類の英知では理解出来ないデータ引継ぎもとい、保存方法があるのだろう。21グラムの中に。)
殆どの生まれ変わりはこのパターンだ。
根拠はない。けど断言できる!という、意味の分からないパターンだ。
二つ。前世の記憶という、パターン1よりは色濃くデータを引き継いでいるというパターン。
しかし、このパターン2も根拠や事実を確認出来ない為、非常に信憑性に欠ける。
証言は聞けるが、その確認が出来ない。
この二つのパターンが出たことである一つの推測が成り立つ。
魂のデータ引継ぎの本質は、記憶以外の何かを引き継いでいる。
しかし、この推測。今現在分析するにはあまりにも情報が足りなさ過ぎる。
また、データ引継ぎの観点から別のアプローチを掛けると新たな矛盾のようなものが見えてくる。
例えば、魂が肉体から生まれていると仮定した場合。
こう考えた場合。
一世代の継承方法(無生成)と二世代以降の継承方法(維持継承)は二世代以降、ずっと重なることになる。
こう考えると、生まれ変わりという概念にまた疑問を感じざる負えない。
何故なら、複数の魂と呼ばれるものが存在している状態はもう生まれ変わりではないからだ。
無理につじつま合わせをするとしてこの魂が融合するとしよう。
そうするとまた矛盾が生じる。
融合した魂は果たして以前の魂と同一か?
答えはNoだ。
何故なら、別の魂と融合しているからだ。
このように、理詰めで考えていくと、生まれ変わりが実に疑問に満ちた考えだということが良く分かるだろう。
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