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共戦神話の真相(ビランチの審判)


「あのさ時止めの十字架と時縛りの荒縄って本当にあるの?」


「あるわよ。あたしの力で作った審判道具。」


「じゃあそれで堕天使を裁いてたのも本当なの?」


「堕天使を裁いてたっていうか・・・天使を裁いてるのよ。私。」


「え?天使を?」


「そう。だって堕天使は地獄とか人間界にいるから裁けないでしょ?」


「まぁそうか・・・。」


「だからあたしが裁けるのは天使だけ。だって天使長だから。それにこの審判道具だって使ったことはないし。」


「え?ないの?」


「ええ。だってそもそも審判の対象になる天使や堕天使は審判の前から罪を自覚して大人しくしてるか逆にあたしを消しにかかるか。このどっちかしかいないもの。話し合いが出来るなら態々拘束しなくてもいいし、話し合いが出来なくて逃げたりしても時を止めて空間を固定すれば済んじゃうからねぇ。」


「そっか。態々道具にして使うこともないのか・・・。」


「そういうことになるねぇ。」

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